★★★☆☆

「魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる」

「今さら言い逃れなんてひどいです。あんなことまでしておいて……」 「あ、あれはその、仕方なくだったんだから。陽守の痛みを和らげるために――」 「痛みを……?何でキスをすると和らぐんですか?」 「いや、あれ?何でって……あれ?痛み消えてなかったの?」 …

「煉獄姫」

「あなたは、しなないの?」 「はい」 「わたしがそばにいても?」 「はい」 「わたしが、さわっても?」 「はい」 「……だったら」 「だったらめいれいするわ、フォグ」 「わたしと……ともだちになって」 あらすじ異世界【煉獄】。そこに満ちる大気は有害であ…

「げーまに。」

「私には解らないのだよ。なぜ女は男を好きになるのかという、ただそれだけのことが」 「だから私は、フィクションの中にその答えを求めているのだ。それで納得できないのならば、こう言い換えてもいい。私はアダルトゲームにのめり込んでいるというキャラを…

「なれる!SE 2週間でわかる?SE入門」

「気持ちいいでしょ?」 「あんたの作ったネットワークよ」 あらすじ平凡な社会人一年生、桜坂工兵は厳しい就職活動を経て、とあるシステム開発会社に就職した。SEのことなど何一つしらない彼の教育係についた室見立華は、どう見ても10代にしか見えないスー…

「MiX! オトコの娘はじめました」

「今日の君は、どこから見ても新体操部のかわいい、魅力的な女の子だったけど」 「………」 「だけど、私の目から見て、とっても『男らしい』男の子でもあったと思うわよ」 あらすじ初恋の女の子に男らしくないとフラれた諏訪蘭丸。男らしくなろうとして空手部…

「零崎人識の人間関係」

「殺して解して並べて揃えて晒して刻んで炒めて千切って潰して引き伸して刺して抉って剥がして断じて刳り貫いて壊して歪めて縊って曲げて転がして沈めて縛って犯して喰らって辱めてやんよ」 「…………」 「俺にできること――全部してやる」 「ぎゃ、は――」 「全…

「耳刈ネルリと十一人の一年十一組」

「真理!便利!ネルリ!」 あらすじ『大ネルリの節句』を経験することによって『大ネルリ未来記』を継承したネルリは、未来記の記述に基づき周りに起こる出来事を次々にいい当てていく。半ばこじつけだが、不思議に当たっていくネルリの予言が学内でも噂にな…

「曲矢さんのエア彼氏2 木村くんの裏設定」

「巽……私、ここで体育座りをしてましたよ?いいんですか?寂しそうに、何もしないでぼーっと体育座りしてました。本当にいいんですか?いいのならここでずっと体育座りしてますよ?春が来ても、二年生になっても体育座りのままですよ?夏の猛威を前にしても…

「偽りのドラグーン」

「……今すぐ竜脈を制御できなくてもいいと思います」 「あなたに焦る必要はありません。このままゆっくり練習すれば……なんですか?」 「……あ、ありがとう」 「なぜ礼を言うのですか?」 「だから、その……」 「その、励ましてくれたんだろ。だから礼を言っとこ…

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない4」

「っふ……やはりその程度の嗜虐では、彼のマゾヒズムは満足できないのよ」 黒猫は靴の踵をカカッと踏みならし、その鋭利さを強調した。 「……なら、私が踏んであげましょうか?ほうら、仰向けになって御覧なさい?」 邪気眼ゴスロリ中学生メイドに「兄さん」とか言われ…

「ビスケット・フランケンシュタイン」

「どんな子供を、産むかは――」 「女性の勝手です。いいから、遺伝子の保存袋でしかない男性は、黙って精子を提供しなさい。あなたが抵抗しても、本能はそれを求めているでしょう?」 あらすじ1999年。半信半疑で語られ続けた大予言が、大いなる肩透かしとな…

「生徒会の六花 碧陽学園生徒会議事録6」

「じゃあ、ええと会長が迷子云々も……」 「ええ、私が犯人よ。班員である私が、うまく誘導して、わざと撒いたの」 「それにも深い理由があるんですよね?」 「ええ、勿論」 「ですよね。で、それは一体……」 「アカちゃんが私を求めてオロオロする可愛い姿を、…

「ゼーガペイン 忘却の女王」

『人間なんてみんなゴミ屑以下だ。互いが互いからちょろまかすためだけに生きてるようなもんさ。おまえは人の優しさしか見てきてないようだから教えてやろう。おまえの、そういうところ、見ていて虫唾が走るんだよ』 「そういう……ものなのかな?」 「違うと…

「疾走れ、撃て!2」

信頼できる上司→年上のお姉さん→しかもロリ→魔導士官と杖→パートナー→心身ともに (……まずい!) あらすじ魔導士官・柴神虎紅が率いる小隊に配属された田神理宇や華社ミヅキたち。なし崩し的に突入した最初の実戦をクリアしたものの、日常に戻れば普通の学生兵…

「這いよれ!ニャル子さん」

「明日はパン食にしましょう。BLTサンドを作ってきますよ。B・L・T!B・L・T!」 「何の頭文字だ言ってみろ」 「ビヤーキー・ロイガー・ツァトゥグァです」 あらすじ深夜。コンビニに買い物に行った八坂真尋は帰路の途中で得体の知れない「何か」に追われて…

「曲矢さんのエア彼氏 木村くんのエア彼女」

『小学校で嫌々バスケやってた程度の野郎に、負けるわけにはいかないんだ』 『これくらい、右脚一本で充分なんだよ!』 「あ、俺だっ」 「あ、じゃなくない?何もない空間に向かって何カッコつけて台詞吐いてんの?」 「あのざわめきは……そうか……失笑だった…

「迷宮街クロニクル2 散る花の残すもの」

「ああ、もちろんいいですよ。お守りすると口だけで言うのは」 「口だけ?」 「ええ。私たちは実際には何が起きても手を出しません。探索のメリットになる人なら手厚く守りますが、取材では……。地下のすぐそこで亡くなられても遺体を持ち帰ることもしません…

「君の嘘、伝説の君」

いたい。 言われるのも痛いが、言い返すのも同じくらい痛い。 決意はしてみたがちょっと泣きたい。 ちな、と舌に音を載せてみると、口の中が恐ろしく甘酸っぱくなった。 だがどこかで、悪くない味だという気もする。 智奈と呼ばれて、神鳥の指先がわずかにヒ…

「あまがみエメンタール」

「橘地さんったら、よっぽどあなたの胸にご執心なのね。それとも、あなたが噛ませているのかしら?」 「いや……いわないで……」 「んっ……宝生さんっ……まだなの………?」 「まだよ。次は俯せになってちょうだい。背中とお尻を見たいわ」 「えっ?」 「噛まれたこ…

「アルトネリコ2 世界に響く少女たちの創造詩」

「バカ、バカバカ!」 「あんた、本当に最後まで大バカね。何今更になって心閉じてるのよ!」 「で、でも、やっぱり怖いのよ……」 「いいこと?あんたほど純粋な心を持った大陸バカ、他にはいないの!あなたは、絶対メタファリカを成功させられる」 「ううん…

「C3-シーキューブ-6」

「私は人のように在りたい。許されないかもしれないが、憎まれて当然の私だが、それでも思っている。そして、人のように、というのは私自身の存在に関してだけではない。人は周りの奴らと繋がってこその人で、その強さを持ってこその人で、つまり――私も、人…

「デュラララ!!×5」

【君はあれだね。悪人よりではあるけど、完全な悪人じゃない。でも善人らしさは欠片もない。こう、なんだ、君を一言で表すと―――― 『反吐が出る』って感じかな。褒め言葉だよ?】 臨也評適切過ぎます あらすじ4月の一過性の騒動も落ち着き今はGW。 連休で沸き…

「アカイロ/ロマンス3 薄闇さやかに、箱庭の」

「どういうつもり?」 「どうもこうも。英の言った通り、偶然ですよ」 「誤魔化さないで」 「くだらない冗談に付き合う趣味はないわ」 「まったく……昼間と別人ですね」 「…………えっくん」 ぼそり、と呟いてみた。 「……っ!」 攻撃命中。 あらすじある学校帰り…

「リビングデッド・ファスナー・ロック」

「わたしはね、葉桜っていうの」 「葉桜?それって、花が散った後の桜のことだろ?お前の親、何考えてんだ?」 「えっ……そうなの?」 「おいおい、そんなことも知らなかったのか」 「でもまあ……」 「次の春が来れば、ちゃんと咲く。だから安心しろって」 あ…

「とある飛空士への恋歌」

「ありがと、お父さん」 「…………」 「絶対、帰るから。空の果てを見つけて。立派な飛空士になって」 「……おう」 あらすじバレステロス皇国の第一皇子「だった」少年カール・ラ・イール。彼は幼い頃、「風呼びの少女」ニナ・ヴィエントを旗印とした革命によっ…

「HURTLESS/HURTFUL」

「秘密にしておきたかったのに」 「あのときの気持ち……きれいだと思った気持ちがとても好きだったのに」 「でも言いたいの。いま言って、玲夫くんまで傷つけたいの――いい?」 あらすじ街中玲夫、16歳高校生。彼とその家族は今やちょっとした有名人になってし…

「天になき星々の群れ-フリーダの世界」

「君は、眼鏡をかけていると、やさしい顔になるんだね。アリスといると、もう一段、表情がやわらかくなる」 「……バカバカしいわ。私は、あなたが見たとおりの幽霊よ」 「だったら、君は、やさしくなったのさ」 「……やわらかくなったんじゃないわ。ただ、腐っ…

「パララバ-Parallel lovers-」

「……ラメルさん、人は自分のためにしか泣けない生き物だって言葉、知ってますか?」 「ん?」 「たとえば愛する人が死んで涙を流しても、それはその人のために泣いているんじゃなくて、愛する人を失った自分が可愛そうで泣いているんだって」 「ふぅん。よく…

「東京ヴァンパイア・ファイナンス」

「ぬはッ、はっ、ぬは、ぬはははははははははははははははははははッ、おまえら都市の怪物どもはぐるぐる溶けて混ざってバターになれ。 ひしめきあってぶつかりあって、もっともっと無限に殖(ふ)えろ!」 あらすじ破格の超低金利で高額融資をする090金融>ヴ…

「雪蟷螂」

口づけは一度。 血の味だけがあざやかだった。 忘れるな、と言った。 私は忘れない。名前の代わりに、この口づけを。 こんな想いは生涯で一度きりだとアルテシアは思った。生涯で一度きりのなんだったのか、幼い彼女にはわからず、そして成長を遂げても知る…