ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

実際に観てきたのは公開2日目の6/28だったのだけど、新車の慣らしも兼ねて無駄に遠出してたので当日は帰って寝て終了。かつ、それからしばらくはあまりの衝撃に己の中で消化するのに時間がかかってしまい、多少時間をおくことに。うん、それだけ凄ぇ映画だった
『序』は前の会社を退職直後の時期に鑑賞。公開初日の最初の上映で劇場は満員でチケット販売停止+終了後は拍手という並みの映画にあるまじき状況を体験できたので同じ劇場で鑑賞してあわよくば今回も…と内心は期待していた。が、流石に二日目だとそんなことは無かったぜ。劇場の埋まりっぷり(ほぼ満員)は流石だったけど。ネットやtwitterの盛り上がりを見るにエヴァ観たい人はかなりの割合で公開週とその翌週の週末で見てしまうんじゃないかしら…リピーターも既にいる様子。信じられないが。

雑感

『序』が原作の素直な再構成+グレードアップ版だったので、前作を観た時の感想は「今の技術を惜しみなく使って作られたエヴァを見て当時を懐古する+より完成度の上がった展開に『素直に』感嘆する」の二つがメインだった気がする。だが今回の『破』を見終えた時点での感想はそれとは全く違う「今まで知っていたエヴァがぶっ壊されていく事に対するカタルシスと驚き」が主軸だったように思う。
流石に前作ヒットした分の予算までつぎ込んであるだけあって、特に難しいこと考えなくてもアニメ映画としての完成度は充分に高い。作画とか物理的な面でも、演出の面でもそこは十二分に堪能できた。多分、『序』だけしか見てない人が見ても面白いのだろう。が、今回自分が観てて強く感じたのが「予め予測されてた展開が次々に裏切られていくことによる驚き」と、行き着く先の突きぬけっぷりで。
『序』の最後の次回予告で『破』はストーリーが大幅に変わるってことは重々承知していたのですよ。でも実際に始まってみると、冒頭に完全新規のシーンはあったけど、完全に別物と言うほどには状況は変化してなくて。で、なんか完全にソロで活躍してたけどアスカが来日して同棲を始めちゃって。それが、スタートラインはそんなに変わらないのに、どこかでボタンを掛け間違ったのかの如く変化していって最後には未だ経験したことの無い状況に。観ている時は声には出さないけど「な、なんだってー!」連発ですよ。思うに、TV版の超大雑把な時間軸の流れを敢て部分的に残しておいたり、どこかで見たことのあるシーンや台詞が要所要所に残されている分、その差が逆に明確に印象に残っているように思いました。
予告編もやっぱりサービス過剰でQ(急)もとても楽しみ…だがまた2年くらいかかるのか。


ここから下はネタバレ有り




































個々の事柄で気になった所(ネタバレあり)

・サービスサービス!と言ってただけあってサービスシーン割と多目に感じた。電気スタンドとエビス巻の神ブロッキング再び。しかもアスカ!なんかふつーに縞パンとかも出てたし、露出強化されたプラグスーツもあったしある意味流石映画版ですねミサトさんまでサービスあったのは完全に予想外だった…カジさん×シンジというBLっぽいのもあるよ!よ!
エヴァというと第九とかクラシック多様している感じがあるが、今回はちょっと古めの曲が多様されてたのが印象に残った。冒頭の『三百六十五歩のマーチ』に『今日の日はさようなら』と『翼をください』。『翼をください』は微妙に流行ってんのかねw『今日の日はさようなら』は…全く関係無いはずなのに映像と心情的にシンクロするのは凄いっちゃ凄いのだけどアスカ捕食シーンでこれを流すとはね…人によってはトラウマになるレベル。ゼルエル(?)戦も相当グロかったけど、曲の差でこっちのが酷い。
・真綾さんの打たれ強さは以上。神化なければチルドレン中最強じゃね?と思うほど。意図的に暴走させて、それでもまだ生き残ってるとは…。個性は強いけど本格的にお話に絡んでくるのはQからですかね。
・シンジ君が話の展開上駄々をこねたり逃げ出したりするんですけど、復帰が早いというか復帰する理由が無駄に漢らしいというか…しっかりスーパーロボットパイロットしてるよ!根性とか精神論で我を通してしまいますか。エンタメ的にはこっちのが面白いとは思うけど、これがちょっと嫌だって人はいるかもしれない。TV版の救いようの無い展開が好きだった人とか。
・人を超え、獣を越え、神化って…ダンクーガですかw
・アスカのゲーム機はワンダースワン。おぼえた!多分ソフトはグンペイ…銀剣というオチが無ければ!