ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

公開初日の2回目の回で観てきました。多少は空きがあったものの、劇場は普段人が入らないような前の席の方まで埋まっててほぼ満員。やはり大学生くらいの方が多かったものの、所々に普段アニメ見てないような年齢の方がいた辺り(社会現象とかトラウマ的な意味で)やっぱりエヴァはある意味別格だなーとか思いました。
8時台の回のアオリに『日本最速上映!』って書いてあったけどバルト9はスルーかw


エヴァとしては面白かったが(ネタバレ無し)

破の方が劇場版エンタメアニメとしては上かなーと思ったのが内容に関係無い所では第一印象。
『最後は具体的にどうなったのか』よくわからなかった純粋な破の後の展開への興味、序こそTV版のストーリーに近かったが破で途中から話が分岐し始め最終的には色々怪しくなってきた新劇場版の立ち位置の謎、などによりファンとしては最初から最後まで緊張感を持って見ることができた。エヴァの新作として、製作者のしかけた布石はどこにあるのか、この台詞の真の意味は…等思いを馳せながら見る分には十分面白かった。
が、単純にエンタメ映画として見ると序・破の方が話の盛り上がり方やわかりやすさから上の方に思える。すごいアクションシーンは今回も勿論ある(その一つは金曜ロードショーで流れてしまったが)。が、それを補ってあまりあるストーリーの(見た目上の)平坦さが難。破はシンジくん→シンジさんの成長物語としてあの中でしっかり描けていたし日常→戦闘シーンの落差も盛り上がりに一役買っていた。だが今回のシンジさんは最初っから最後までうじうじしっぱなしで…まるで以前の自分で自分を過小評価していたシンジくんに戻ってしまったよう。あれはガキ呼ばわりされるのも仕方ない。周囲に流されるまま、しかもその周囲の状況そのものが不確実で怪しいもののためQ単体で見ると(何者かの計画で)作られたプロットを追っているだけ、という感がすごく、もやもやとしたものが残る。
以下はネタバレあり



















気になった点(ネタバレ含む)

・冒頭6分はマジ冒頭6分だった。
・純粋なマヤちゃんがすれてしまった。
・ホネメガネ!お姫様!と呼び合う真希波と式波のキマシ感。薄い本が厚くなるな…
・まさかエヴァで(宇宙?)戦艦の発進シーンが見れるとは…スタッフこれやりたかっただけじゃr あと発進シーンのBGMがかなりニューノーチラス号
・神殺し()の船:ヴンダーとは。しかし14年の歳月が経っているとはいえあんな大掛かりなものどこから出てきた。
みゆきちがルパンに続きエヴァ声優に…最近の活躍っぷりは向かう所敵なし状態だな。
大原さやかエヴァ声優に…彼女も演技派として安泰だなぁ。
・便利ワード:エヴァの呪縛。真希波が写真の人と似ていたのと関係がある気はするが、それ以上にアスカとかレイとかシンジきゅんの見た目が+14歳だと流石に無理があると判断したかw まぁ作中もそうだが我々も何かしら(世代的に)エヴァの呪縛受けてるところはあるよね…
・唐突に挟まれるラッキースケベ
・だがこの後のことを考えるとカヲル君のシャワーシーンでもよかったのではないか?
・カヲル君×シンジきゅんがクローズアップされる中盤が完全にBLアニメ…そこで頬を染めるなしw
・誘ってくれてありがとう
・一緒に横たわるのは気持ちいい
僕は君に会うために生まれてきたんだ
・13号機がダブルエントリーシステムで2人の初めての共同作業なんですね、わかります。
・今回のグロシーンにほんわかBGMは涙くんさよなら。が、素直な展開だったので前作ほどの衝撃は無かった感。
・あちゃーゼーレさん電源落とされちゃったかー
シン・エヴァンゲリオン劇場版:|┃

ヱヴァではない、エヴァである。そして新→シン→sin(罪)?序→破なのに急じゃなくてQにしたことにも意味があるとすると、Q自体が入れ子という可能性臭すごい。14年という時間が経過した割りにはその間の出来事は必要最低限しか触れられていないし。シンはしれっとTV版と同じ流れでシンジさんをディラックの海から救出する所から始まったりなんかして。

「:|┃」は通常なら楽譜のリピート記号だけど、「:」が今までのコロンだと考えれば「|┃」は楽譜の終わり

しかしタイトルの付け方相変わらず上手いねぇ…