感想

「魔よりも黒くワガママに魔法少女は夢をみる」

「今さら言い逃れなんてひどいです。あんなことまでしておいて……」 「あ、あれはその、仕方なくだったんだから。陽守の痛みを和らげるために――」 「痛みを……?何でキスをすると和らぐんですか?」 「いや、あれ?何でって……あれ?痛み消えてなかったの?」 …

「探偵オペラ ミルキィホームズ 〜overture〜」

「あなた、どうしてこんな日に海に出たりしたの!危ないってわかるでしょ!」 「でも……どうしてもみなさんに食べてもらいたくて……」 「食べてもらいたいって何を!?」 「新鮮なお刺身…とか?」 「カマボコです」 あらすじ時は大探偵時代―『トイズ』と呼ばれ…

「月光」

「今度はいつ家に遊びに来てくれるのかしら?」 「あのような夜を体験したにも関わらず、再び君の家へ行きたいと願う奴がいるかどうか聡い君なら判らないわけがないよね?」 「来週の土曜日の夜が空いているわ。その日も母の帰りが組合の会合で遅くなる予定…

「アンチ・マジカル〜魔法少女禁止法〜」

「やがて、男たちは家に戻って来た。すぐさま彼らをぶちのめし《おしゃれ☆手錠》で拘束した。だが宇佐美実々は戻らなかった。彼らが留守だったのは、彼女を殺して山奥に捨てに行ってたからだ。首を絞めて、裸のまま山の中に……。 勿論、それはショックに決ま…

「煉獄姫」

「あなたは、しなないの?」 「はい」 「わたしがそばにいても?」 「はい」 「わたしが、さわっても?」 「はい」 「……だったら」 「だったらめいれいするわ、フォグ」 「わたしと……ともだちになって」 あらすじ異世界【煉獄】。そこに満ちる大気は有害であ…

「スワロウテイル人工少女販売処」

『彼は数万年単位での人類の存続を希求し、太陽系外にその手がかりを求めました。あるいは微細機械との生存競争に勝利した種を求め、あるいは人類が選択すべき他の現実的解を、あるいは地球における人類が絶滅しようともいずこかでその末裔を復元できる可能…

「げーまに。」

「私には解らないのだよ。なぜ女は男を好きになるのかという、ただそれだけのことが」 「だから私は、フィクションの中にその答えを求めているのだ。それで納得できないのならば、こう言い換えてもいい。私はアダルトゲームにのめり込んでいるというキャラを…

「なれる!SE 2週間でわかる?SE入門」

「気持ちいいでしょ?」 「あんたの作ったネットワークよ」 あらすじ平凡な社会人一年生、桜坂工兵は厳しい就職活動を経て、とあるシステム開発会社に就職した。SEのことなど何一つしらない彼の教育係についた室見立華は、どう見ても10代にしか見えないスー…

「MiX! オトコの娘はじめました」

「今日の君は、どこから見ても新体操部のかわいい、魅力的な女の子だったけど」 「………」 「だけど、私の目から見て、とっても『男らしい』男の子でもあったと思うわよ」 あらすじ初恋の女の子に男らしくないとフラれた諏訪蘭丸。男らしくなろうとして空手部…

「曲矢さんのエア彼氏3 木村くんの電撃結婚」

「あんな嘘、誰が信じるって言うのよ」 「ただ、カントの言いたいことはわかったけどね」 「俺の言いたいこと?」 「あんなくだらない嘘をついてまで、あたしに消えて欲しいんでしょ?」 「や、それは……」 「好きにすれば?」 「消すも消さないも、あんたの…

「零崎人識の人間関係」

「殺して解して並べて揃えて晒して刻んで炒めて千切って潰して引き伸して刺して抉って剥がして断じて刳り貫いて壊して歪めて縊って曲げて転がして沈めて縛って犯して喰らって辱めてやんよ」 「…………」 「俺にできること――全部してやる」 「ぎゃ、は――」 「全…

「アカイロ/ロマンス6 舞いて散れ、宵の枯葉」

――世界を歪ませているのは憎しみや恨みなんかではないね。 他ならない自分が口にしたことだ。その持論は今でも揺るがない。 そう。自分が神楽に対して負の感情を抱いたところで、なにかが変わるはずもないのだ。 世界を変えられるのは、歪ませるのは、ただ愛…

「赤の9番【隷従】」

「あなたは私の奴隷でしょう!? 「はい、その通りです!」 「私に従うことはあなたにとってどうなの!?」 「喜びです!」 あらすじ冴えない男子高校生・木下つくしはネットを徘徊中にクラスメイトの小田かずさが書いたと思わしきブログを見つける。 「私は…

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない5」

「そう。『あるべき姿』なんて知ったことかと開き直ってしまうのよ。そうすればもう、葛藤なんてすることもないでしょう?独りよがりの自己満足?オナニー作品?知ったことじゃないわね。言いたいやつらには幾らでも言わせておけばいいのよ。私は私がやりた…

「耳刈ネルリと十一人の一年十一組」

「真理!便利!ネルリ!」 あらすじ『大ネルリの節句』を経験することによって『大ネルリ未来記』を継承したネルリは、未来記の記述に基づき周りに起こる出来事を次々にいい当てていく。半ばこじつけだが、不思議に当たっていくネルリの予言が学内でも噂にな…

「銃姫11」

「これで、あなたとずっと一緒でいられる。あなたが死ぬときに、一緒に消えてなくなる。離ればなれになることもない。さびしいと感じることもない。私という存在が、あなたを永遠に生かし続ける。いのちの一部になれる。私は自信をもって言えるの。私は愛さ…

「ストーム・ブリング・ワールド2」

「あなた……なに、笑ってるのよ」 「笑ってた?」 「わ、笑ってるわよっ、その顔っ」 「ふぅん。俺……笑ってるんだ」 「な、なんで、急に笑うのよ。前に笑おうとしたときはちっとも笑えなかったくせに。こんな時に、あなたが笑うなんて……」 「ごめん。つい……」…

「曲矢さんのエア彼氏2 木村くんの裏設定」

「巽……私、ここで体育座りをしてましたよ?いいんですか?寂しそうに、何もしないでぼーっと体育座りしてました。本当にいいんですか?いいのならここでずっと体育座りしてますよ?春が来ても、二年生になっても体育座りのままですよ?夏の猛威を前にしても…

「ストーム・ブリング・ワールド1」

「その猫は、何ですかー」 「何って……。家庭教師とか、遊び相手とか、そんな感じ」 「あのー、リェロンくんは、猫に何を教えてもらうんですかぁ」 「人生」 あらすじ少女・アーティは、本人にその才能は無かったものの、父に愛されたい一心で嘘をつき、カル…

「偽りのドラグーン」

「……今すぐ竜脈を制御できなくてもいいと思います」 「あなたに焦る必要はありません。このままゆっくり練習すれば……なんですか?」 「……あ、ありがとう」 「なぜ礼を言うのですか?」 「だから、その……」 「その、励ましてくれたんだろ。だから礼を言っとこ…

「アカイロ/ロマンス5 枯れて舞え、小夜の椿」

「ねえ、霧沢くん。……女の子が男の子を好きになるのに、理由なんてないのよ」 あらすじ鈴鹿党首の証でもある宝刀【つうれん】を繁栄派に奪われ、親友だった歩摘も敵になった。さらに、「母が姉を手にかけていた」という忘れていた記憶が枯葉の存在意義を揺さ…

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない4」

「っふ……やはりその程度の嗜虐では、彼のマゾヒズムは満足できないのよ」 黒猫は靴の踵をカカッと踏みならし、その鋭利さを強調した。 「……なら、私が踏んであげましょうか?ほうら、仰向けになって御覧なさい?」 邪気眼ゴスロリ中学生メイドに「兄さん」とか言われ…

「ビスケット・フランケンシュタイン」

「どんな子供を、産むかは――」 「女性の勝手です。いいから、遺伝子の保存袋でしかない男性は、黙って精子を提供しなさい。あなたが抵抗しても、本能はそれを求めているでしょう?」 あらすじ1999年。半信半疑で語られ続けた大予言が、大いなる肩透かしとな…

「耳刈ネルリと奪われた七人の花婿」

「力を合わせるだと?力を合わせる必要などない」 「舞台には私の力が存在するのみだ。王である私の力が。汝らは奪われた花婿として、村娘として私を畏れ、そして――」 「侍女として私をうやまえばよい。簡単な話だ。どうして緊張などする必要があろう」 「我…

「生徒会の六花 碧陽学園生徒会議事録6」

「じゃあ、ええと会長が迷子云々も……」 「ええ、私が犯人よ。班員である私が、うまく誘導して、わざと撒いたの」 「それにも深い理由があるんですよね?」 「ええ、勿論」 「ですよね。で、それは一体……」 「アカちゃんが私を求めてオロオロする可愛い姿を、…

「サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY」

「春崎。君には何かが欠けているね」 「何に対して欠けているのですか?」 「人として欠けているんだよ」 「私が欠けているなら、完成した形はどこにあるのですか?」 「完成した形は――そうだね。どこにもないのかもしれない」 「わかりません。私は人間です…

「ドラマチック・ドラマー 遊月」

『こりゃくせになってるのすけ。やばいのすけ。んっ、これって結構オモロイのすけ。でも気を付けよう、クセになるとまずいのすけ』 あらすじ遠い未来。遥か地球を離れた人工惑星キース・ムーンにひとりの天才ドラマーがいた。彼女の名前は遊月。彼女の目的は…

「ぱんつぁのーと」

実は前島さんは過去の記憶を消した戦闘奴隷で、ご主人様である城介の子供を作りたくて自分から風呂に入ってきたんだよ。 は?と思ったが全て事実ですあらすじ桐亜城介は怖いもの無しの美少女である前島祭華に意を決して告白することにした。だがその時、風の…

「七夕ペンタゴンは恋にむかない」

「私ね……みんなの優しさが灯すあたたかさで、まるで低音やけどみたいにゆっくり自分の心が傷ついていくのに気付いたの。みんなの優しさに近づくのが……怖くなったの」 「そんな……」 「私のこと、嫌いになった?」 「き、嫌いになんか……なるわけないじゃないか…

「ゼーガペイン 忘却の女王」

『人間なんてみんなゴミ屑以下だ。互いが互いからちょろまかすためだけに生きてるようなもんさ。おまえは人の優しさしか見てきてないようだから教えてやろう。おまえの、そういうところ、見ていて虫唾が走るんだよ』 「そういう……ものなのかな?」 「違うと…