ナイトミュージアム2

前作が、全く期待してなかった割には想像以上に面白かったので、盆休みで時間が余っていることもあり封切り初日に観てきました。
ただ…客の入りが…「本当にこれが盆期間の封切り初日の映画か?」と思ってしまうほどの少なさ。レイトショーなのもあるのでしょうけど、20人に満たないってどういうことよ。


あらすじ

アメリカ自然史博物館での騒動から2年後。同館は改装のために休館となり、居場所のなくなった展示物たちはスミソニアン博物館で一時的に保管されることになる。
自然史博物館から運ばれてきた展示物たちは、自然史博物館に残されるはずだった魔法の石版が展示物の猿のいたずらでスミソニアンに運ばれたため、例のごとく夜になると魔法の力で動き出すが、魔法の力がスミソニアンの展示物にまで命を吹き込んでしまったことから博物館内は大騒ぎに。
そしてその夜、自分の会社を立ち上げた元警備員・ラリーの元に展示物の一人・ジェドから電話が入る。自然史博物館のファラオ・アクメンラーの兄であるカームンラーが、他の展示物を味方につけて世界征服を目論んで動き出したという。魔法の石版には展示物を動かす以外にも隠された力があるようだが―


前作より更にコメディ寄り

前作1がいかにもハリウッド的ファミリー向けコメディとして、ベッタベタかつ完成度が無駄に高かったのと比較すると多少雰囲気の変化があったように感じた。親子間のちょっと泣かせる家族ドラマ→父親の生き様の変革に関するお話、悪役に対して一致団結して勝利→あく、やく…?誰それ美味しいの?な具合に。相変わらずというかなんと言うか、
「博物館の人形とか動かして大騒ぎさせたら面白くねぇ?」「ちょーおもしれぇぇぇぇよ」
的基本姿勢は勿論継続で、全体的にはよりコメディ色が強くなったように思う。今回、主人公のラリーが最初っから割とポテンシャル高かったり、展示物に対する立ち振る舞いの基本を前作で経験してるだけに、バラバラだった仲間が一致団結して悪役に勝利するカタルシスや主人公の成長に感動する場面は減っている気がした。が、それを補うように展示物群の数、バリエーションは前作以上に凄まじく、それが動いているのをみたり、時折入るネタ的会話はそれだけで非常に楽しめた。内容を理解できるとちょっとクスっとする類の笑いもそれなりに多く…どことなくファイアボールに通じる不条理っぷりも見受けられた…ようなそうでもないような。
前作の悪役警備員のベテラン俳優3人組は今回は出てこないものの、その変わりに?セサミストリートのオスカーとスターウォーズベイダー卿がまさかの参戦w…まぁ出てきただけっちゃー出てきただけなんですがね!ベイダー卿の「フォースで首を絞めてやろうかと一瞬思ったが、こいつ何言ってるかわからないしマジキチだから放置でいいか…」的な「コー…ホー…」は吹いたwww
正直、シナリオとしては前作のが優れているとは思うのだけど、展示物の質・量、サービス精神では2が勝っている感じ。とはいえ、普通にファミリー向けの映画として面白い。
一応続き物とはいえ、内容的にそんなに事前知識は必要無いので前作から観る必要はないかなぁ?
最近観た映画の中だと サマーウォーズ>ナイトミュージアム2>>アマルフィ>謎のプリンス な感じ。
406215546X小説ナイト ミュージアム2 バトル・オブ・スミソニアン
講談社 2009-08-08