時雨沢恵一

「メグとセロンI 三三〇五年の夏休み」

「ところで――、ソフィア君」 「なんですか、部長」 「新聞部について、新聞について、やけに詳しかったね」 「え?……ええ、まあ。それが何か?」 「いや――。別にいいんだけど……、助かったけど……。ひょっとして……。いや……」 「なんですか部長。言いたいことが…