劇場版マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜

封切りから一ヶ月近く経過してますが、近場に上映している劇場も無かったので、東京での忘年会のついでに観てきました。劇場は集合場所が池袋だったので無難にシネマサンシャインに。集合時間まで多少時間があったので念のために早めにチケット確保しとくかーと劇場に向かったのですが、そこにはチケットカウンターから溢れて近くの交差点まで伸びるほどの長蛇の列が!…そうだね、シネマサンシャイン今はワンピースで行列できてるんだったねぇ…ええ律儀に並んでチケット買いましたとも。
で、実際の劇場の混み具合は、最前線まで埋まってはいなかったものの、実用レベルの席ではほぼ満席状態。ある意味マニア向けの映画で初動が命な感じの作品。公開から一ヶ月たった時点でこの集客率はかなり健闘しているように感じました。リピーターはどのくらいいたのだろうか?


あらすじ

西暦1999年、地球に異星人の宇宙船が落下した。人類と異星人との最初の出会いは、やがて大規模な宇宙戦争へと発展する。地球人類は巨大ロボットへ変形する戦闘機バルキリーを開発し異星人と戦うも、圧倒的な科学力と物量を誇る異星人の前に、絶滅寸前まで追いやられる。しかし、一人の歌姫の歌が戦局を一変させる。地球人と異星人「ゼントラーディ」は和解し、共存の道を歩み始めた。この最初の宇宙戦争の後、人類は種の保存のため、大規模な宇宙船団を作り、新たな居住可能な星を目指して旅立って行った。

そして、50年の月日が流れ西暦2059年。そうした移民船団のひとつ「マクロス・フロンティア船団」。フロンティア船団は最寄の移民船団「マクロス・ギャラクシー船団」からの人気歌手「シェリル・ノーム」来訪に沸き立っていた。
フロンティアのハイスクールでパイロットを目指す少年「早乙女アルト」と歌手を夢見る少女「ランカ・リー」もシェリルのライブに参加していた。しかし、ライブの最中、フロンティア船団は謎の宇宙生物の襲撃を受ける。「バジュラ」の襲撃に、統合軍の兵器は歯が立たず、防衛網は脆くも破られる。
フロンティアの天蓋を破って侵入したバジュラに住民たちは大混乱する。バジュラはライブ会場のシェリルとランカに襲い掛かり、アルトは何とか二人を助ける。バジュラは民間軍事プロバイダー S.M.Sの新型バルキリーVF-25によって倒されるが、フロンティアには200人以上の死者が出た後だった。
一方、フロンティア政府はシェリルの来訪とバジュラの襲来の奇妙なタイミングの一致を怪しみ、シェリルにスパイ疑惑をかけはじめるが―


面白かったことは面白かったのだけど

再編集ではなく再構成、TV版からの使い回しは3割程度といった事前情報に関しては「ああ、確かにその通りですね…」といった具合で素直に納得。新規作画された場面は流石にライブシーン等が多くて気合が入ってたし、お話自体もTV版の展開をなぞっていくのは最初の4〜5割程度で段々と微妙に異なった方向に進んで行くので見ていて飽きるということは無かった。が、他の人が観てきてて「面白かった!」と絶賛するのを横目に事前に期待度が無駄に高まってたせいか、想像してた程ではなかったように思えた。
劇場版だけあって、デキは普通にいい。が、エヴァを見た時のような「な、なんだってー」感が(ストーリーが変更されていたとしても)少なく地味に感じた部分はある。シェリルにスパイ疑惑〜といった部分でもっとエージェント的な行動や意味深な言動を見せるかと思っていたら、本人は至ってナチュラルに行動してて周りの状況によってスパイ疑惑が成りたっていたという点が喰い足りなかったかなぁ。
サービス精神はかなり旺盛でそこは好感触。新規曲を使ったライブシーンは勿論のこと、本編では特に曲が流れなかったシーンにある意味強引に挿入歌を入れたりして、かなり全面で挿入歌を意識した構成になっていたのは歌が命のマクロスらしくて素敵。そしてシェリルのえろいシーンは当然として、アルト姫のサービスシーンとかグレイス・オコナー17歳のサービスシーンとかまであったのは流石としかwwww
素直にTV版のストーリ展開をテンポよくして、アップグレード+サービス追加な感じで劇場版としては素性のよろしい作品かとは思う。キャラを一通り出して種を巻き終わった段階なので後編で面白くなる…といいなぁ。というか近くの劇場で上映しないかな。


あと、半券2枚でオリジナルのブックマークがもらえるようなキャンペーンをやってたりも。公開して時間が結構経ってたせいかブレラさんしか残ってなかった。私はそっと見なかったことにした。

B002TODDFO劇場版 マクロスF~イツワリノウタヒメ~「CMランカ」
坂本真綾 ランカ・リー=中島愛
flying DOG 2009-12-16