アリス・イン・ワンダーランド

第九地区を観に行った日が丁度封切りで、某劇場がとても混んでて気になった+最寄の劇場がこの度めでたく3Dに対応しましてその第一弾がこの映画だったので、3D版を予約して観てきました。最近の映画では初3D体験です(遙か昔に赤と青のドラえもんの映画観たような記憶はあるが)。今となってはミーハーかもしれないが、ティム・バートンジョニー・デップのコンビはやはり魅力的だしね。
3D版だけ1周遅れて封切りだったのと土曜の夜という絶好の条件のせいか、田舎の劇場でもなかなかの盛況っぷり。劇場も前の方以外は全て埋まってるという感じでアバター効果?で3Dもかなり定着した印象ね。


あらすじ

19歳に成長したアリスは、母親に勧められ富豪たちが集まる席で婚約を発表することになっていたが、彼女は自分にはまだ早すぎると半ば困惑していた。そんな時彼女の前に白ウサギが現れ、彼を追いかけ穴に落ちてしまった彼女は再び不思議の世界へ迷い込むことになる。しかし、そこは赤の女王に支配された世界だった。予言書にはアリスが赤の女王の下僕であるジャバウォックを倒して、赤の女王の支配を打ち破ると記されていたが、当のアリスはこれを夢の世界の出来事と思ってしまっていて―


アリスとティム・バートンが組み合わさり最強に見える(だけ)

結論から言うと凡作。
そんなに致命的にヤバイということは無いのだが、どうにも自分の心の中でハードルを上げてしまってる感が強い。「子供向けでありながらブラックなユーモアをも内包する原作、それに加えて鬼才ティム・バートンジョニー・デップというゴールデンコンビなら、凄い独自解釈のアリスを魅せてくれるのではないか?それにディズニー仕込みの3D映像で綴られる不思議の国体験とか組み合わさると最強じゃね?」とか期待して観てみたら、すごい…普通…でした。
アリスでそんな難解なストーリーをやられても困るのかもしれないが、なんかストーリーがシンプルな上に二転三転とか葛藤とかすることなく展開が至極あっさりしてるのが物足りない原因かも。ブラックユーモアとかウィットに富んだネタとかも所々に仕込んでニヤリとすることもあるとはいえ、あくまでオマケに過ぎず本編の印象を覆すほどではなかった。3Dであることを意識したような見せ場も数カ所存在してたが、アクションシーンがメインの映画というわけでもなく、その辺りの迫力も先発のアバターに劣る…ように感じた。寧ろ中途半端に3Dを意識したようなシーンを入れなければいれないという制限がストーリーの方を圧迫してるのではないかとも。大人になったアリスと不思議の国というテーマは視聴者にも、監督にも素敵なテーマだ。が、それに3D映像で視覚的に楽しませよう!大本営なんだから皆に取っ付き易く作ろう!といった「あっちもこっちもいいとこ取り」しようとして結果的に魅力的なアクを失ってしまったように思えた。今回ジョニー・デップはマッドハッターの役をやってたけど「あの役は別にジョニー・デップじゃなくても出来るよな?」と思った所にその一端が垣間見えたりも。
ああ、アリス役のミア・ワシコウスカは可愛いかったので3Dの画面で金髪美少女が大活躍!なのを見て目の保養にするという意味では良かったかもw サイズ大→サイズ中に変更した時点でワンピースが形状そのままでドレスみたいに豪奢な服に変わったのは衣装のデザインにかなり感心した。他にも小さくなって服が脱げてしまったり、金属鎧で龍と一騎打ちとかそういう魅せ場は結構あったのよなぁ…
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サントラ
WALT DISNEY RECORDS 2010-04-14