それでもボクはやってない

最早全然「日記」ではない気がするが(1週間くらい前だしなー)折角見たので。

言わずと知れた『Shall We ダンス?』の周防正行監督の10年ぶりの新作。満員電車で痴漢に間違われた男が無実を訴えたら法廷で争うことになったというお話。各所でも基本的に絶賛されていますな。1月第3週に封切りだったから…一般にはもう終わっているんじゃまいか。わざわざ旅先で見ることもないっちゃ無いが。しかし周りの映画館ではことごとく無視された罠。最も近くて高速で2時間…これだから田舎は。
で、今回行った映画館は池袋のシネマロサ。結構伝統ある映画館らしいです。やっぱりロサって薔薇だったか。ロサキネンシスアンブゥトンプティスールとかロサギガンティアとかのロサか!これはいい!!志摩子さん!!!とか思ったり思わなかったりで。場所は池袋駅西口の先の…パセラの近く。本店の奥or支店の交差点を挟んだ向かい辺りで。何気に池袋は縁があるのでまた利用することもあるかも。


感想。
痴漢こぇぇ((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル
もとい、裁判で訴えられる立場になることの怖さと、現状の裁判の問題点を否が応でも実感させられます。現状の裁判では判決は全て裁判官に委ねられます。判決の要である裁判官は原告、被告どちらにも公平であるべきである…はずですが実際はそうでもなかったり。民事だとまた違ってくるのでしょうが、刑事裁判の場合、そもそも原告側は警察…国家に属する者です。で、裁判官も国から給料をもらっている役人なわけです。無罪判決を出すということは自分の上司に楯突くことと同義。次に心理的な問題も見逃せません。基本的に裁判は原告側が被告を訴え、それに被告が反論する形で進みます。要するに被告は「自分はやってないよ」と言うのですが。裁判官は物事を公平に判断しなければなりません。嘘に騙されるなど言語道断です。こういう状況、しかも被告側には何かしら怪しい点はあるのです。心理的にはどちらが有利でしょうか。そして最後に90%を超えるという有罪率。数字的に見てほとんど原告が側が正しかったという事実。そしてそれだけ原告が勝っているのだから自分が無罪判決を出すこともないというのが問題なのです。…もう訴えられたらおしまいって感じ。
…まぁ、この映画場合、物的証拠の無い『痴漢冤罪』の裁判なので通常裁判以上に原告側の意見が重要視されたりとかなりデフォルメされてる感はありますが。特に裁判官が被告に対して理解を持ってくれてる裁判官⇒被告に非協力的な裁判官に変わることによって被告側有利風味だった展開が一転して原告側有利な展開になったのはある意味やりすぎかと(そもそも裁判官の変更はある方が少ない)。警察の被告側に対する取り調べも実際あれだけ被告側を犯人と決め付けて悪意を持ってかかるものか…(って警察は犯人を挙げればいいのでこれはありえるのか…?)。よって、実際の裁判もこの通りだと思うと微妙。しかし、デフォルメもありだとは思う。これはドキュメンタリーじゃなく娯楽映画なのだから。このテーマで真面目にやってしまうと大変お堅くなってしまいつまらない。加えて論点をより明確に伝えれるのだからいいことだらけではないか。


最後のシーンは…個人的には逆の結末がいいのだけど、この映画の〆としてはあれしかない、と思う。

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(・∀・)ノカプンコ 2006-06-15

DSでも出てるのね GBAしかやってないが、ちょーおもしれぇぇぇぇぇよ
といいつつ最初は月ノ裁から入ったのは秘密だ!