TAXi4

リュック・ベッソン製作、脚本のフランスの国民的人気映画第四弾。
自分は1〜3はビデオやらDVDで視聴していたため、映画館での鑑賞はシリーズ初だったり。馬鹿馬鹿しいコメディ要素と、激しいカーチェイスの両立が見所で個人的にかなり好きなシリーズです。2>1>3かな。
ハリーポッタートランスフォーマーで予告編を見た限りなかなか面白そうだったので、期待を込めて封切り日(8/25)に恒例のレイトショーで映画館に。劇場着。…一応洋画なのに吹き替えオンリーで何故か字幕版が無いのが不安を煽る(今回の公開は全国的に吹き替えメインだったらしい)。実際に劇場内に入ると客の入りは思ったよりは良好。思ったよりは、って程度なので夏の大作群と比べると明らかに少ないが。そして始まる本編。
シベール署長:高田純次
エッ


あらすじ

最速のタクシー運転手・ダニエルと馬鹿刑事・エミリアンのお騒がせコンビにも、それぞれ息子が誕生。共に子育てに四苦八苦しながらも平和な日常を過ごしていた。
そんなある日、マルセイユ警察に重大な任務が課せられる。それは“ベルギーの怪物”と呼ばれる凶悪犯の護送だ。ドタバタしつつもなんとか犯人を署まで連行したマルセイユ警察の面々。しかし犯人一味の工作とエミリアンのドジにより、凶悪犯に逃亡されてしまう。
エミリアンはダニエル(のプジョー407)の協力を得て犯人をモナコまで追跡することに成功。一方その頃エミリアンの妻ペトラは、特殊任務により件の犯人一味にボディーガードとして潜入していた…


署長4

TAXiシリーズの(個人的な)醍醐味(の一端)といえば、シベール署長の突き抜けた馬鹿っぷりであることは確定的に明らか。
前作までもオペレーション「ゼーン(禅)や」作戦コードネーム「ニンジャ-」で我々の度肝を抜く馬鹿ハッスルっぷりを存分に魅せつけた所長ですが、4では過去作品より更にフィーチャー:署長
護送1分で早々に凶悪犯をロストする署長!
頭を燃やしながら禁煙について語りだす署長!!
「俺がNo.1だー!」と雄たけびを上げつつ犯人一味を壊滅寸前に追い込む署長!!!
最早署長が主人公と言っても差し支えない程のフィーチャーぷり。ラストシーンも署長大ハッスルでEDテーマも署長Ver…もうタクシー出番少ないし署長4でいいよwwwwwwwwwwww


個人的には面白かったのだけど

というわけで署長に始まり署長に終わる(マジで)4ですが1〜3までと比べてもかなりコメディ色が強くなっています。その分カーアクション方面が割りを食ってる感が否めないのも事実。一応今回もガチャガチャプジョーが変形したりシリーズ最高速度を記録したりはしますがそれらのシーンも取って付けた感じで本筋に全く絡んできません。挙句の果てにはまともなカーチェイスは1回も無し(OP付近でちょろっとあるけど本当にそれだけ)。心象的には署長が最初から最後まで暴れて終わる…正に署長4。
自分は『デスペラード』の最強の漢達や『リベリオン』の少なくとも攻撃能力は120%〜とかのお馬鹿なくだりが大変好みなので今回のこの作風も楽しめたのですが、カーアクション方面に期待を寄せていると裏切られます、確実に。観ていて自分はコメディ好きなんだなぁと痛感したりも。いや、単純に観て、笑って、面白かったよ?
まぁ、完成度の点からいうとシリーズでも低いほうではあるだろうなぁ、観るのもDVD出てからで十r


吹き替え版

今回がある意味シベール署長メインなので署長に高田純次を持ってきてお笑い路線で行くという判断はある意味正しいのだとは思う。実際、そんなに(高田純次は)悪くは無かった、がそもそも吹き替え版に期待している人の方が少ないと感じるのは私だけでしょうか。フランス語の醸し出す微妙にエキゾチックな雰囲気や署長のカタコトの日本語がシリーズの良さの一つであって、吹き替えで得られるメリットがそれを上まっているとは思えなかった。
せめて基本的にちゃんとした声優さんを使って欲しい。ダニエルとエミリアンにはオリエンタルラジオの二人を起用しているのだが、ダニエルはまぁまぁ良かったもののエミリアンは最後まで違和感が拭えなかった。要所要所で芸能人を使うのはいいのだが、ペトラ役も含めてここまで芸能人で固めてしまったのは一体何を考えているのかと小一時間問い詰r。芸能人が声を当てているのを売りにしているのか字幕版を公開している劇場が吹き替え版と比べてかなり少ない公開体制も不満。内容に関しては(個人的には)及第点だが、この吹き替え版メインの公開体制は残念としか思えない。


TAXi2 スペシャル・エディション
サミー・ナセリ フレデリック・ディファンタール マリオン・コティヤール
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2005-10-03

B000RY40KATAXi4 [Soundtrack]
オリジナル・サウンドトラック/ブラック・アイドピーズ/スナイパー他
WARNER MUSIC JAPAN(WP)(M) 2007-08-08