「魔女ルミカの赤い糸2 緋色の花嫁」

「あぁ……セーラー服着て見られるって、こんなに気持ちいいんだなぁ……」


あらすじ

魔女の力を失っても、留美華はあいかわらず琴也のもとへ押しかけてくる。琴也のことが気になる由奈もまた、留美華の監視を理由に琴也につきまとう。
夏休みのある日、同じクラス委員の水越に頼まれ、琴也は文化祭の準備委員を引き受けることにした。今年の企画は、来年度からリニューアルされる学校の制服のデザイン候補をファッションショー形式で発表して人気投票を行うというもの。人手が足りないため留美華と由奈もモデルとして参加することになった。有名モデルもやって来るとあって盛り上がる学園。だがそこに人々の影を奪おうと新たな魔女が忍び寄る―


色々突っ走ってます

フェティシズム溢れるゴシックホラー風味エロチックラブコメ第二弾。
今回も色々な所を舐めたり噛んだり、押絵の全裸率高かったり色々突っ走ってます。その手のシーン(の量)は体感的に前作と比較して3割り増しに。挙句の果てにはセーラーフェチの女装少年投入とかどこまで突き進めば気が済むのですか、貴女という人は。琴乃ちゃんの思考の推移とか妙に可愛い押絵を見ると次巻以降の展開が心配でなりません。
ただ、エロの分量はともかく、質は前回の方が上だったかなぁと。行為自体の描写は相変わらず(無駄に)気合入ってるし、もう相手を選ばずどこだかんだでやっちゃってるんですが、なんか淡白に思えた。心情的なエロスが足りないとでもいいますか。前作は留美華の誘惑に主人公が抗えず堕ちていく様がとても魅力的だったのだけど、今回は最初から一線を越えてしまっている関係か何の抵抗も無くそういったシーンに突入してしまうのが残念。眼前に素足を突き出されたりしてねっとりじっくり墜とされていく様がいいんじゃねーか。女子供はすっこんdr …もといフェチっぽいエロシーンに「俺は誰が魔女だってかまわないで喰っちまうような男なんだぜ?」的状態は相性悪いと思ったりも。バリエーション増えるのはいいのだけどね…相対的に影が薄くなってたりもするので、まともな意味でも留美華との結びつきを大事にして欲しいところ。
お話。は、もうちょっと頑張りましょう。でも1巻よりはだいぶ改善されてると思った。超展開がなくなってたりとか由奈が空気じゃないよ!とか。普通に読める程度のレベルには。過去のお話が入ってくる所に少々違和感があったり、その場面の存在意義が微妙〜な感が漂うので過去のお話の使い方を工夫していけばいいんじゃないかな?まぁ、そもそもこんなエロいお話の2巻出ましたとか超凄い。がんばれ。超がんばれ。
4840121273魔女ルミカの赤い糸 2 (2) (MF文庫 J た 5-2)
田口 一
メディアファクトリー 2008-01