ウルヴァリン:X-MEN ZERO

あの無闇に格好良いガンビット様(とセイバートゥースも)が大活躍だと…?これは見るしかないじゃない!…ということで、封切り二日目にして観てきました。自分の中ではウルヴァリンは結構どうでもよかったりして。
劇場の入り具合は、割と人気出そうな作品+週末のレイトショー1000円の時間帯+封切り二日目にしては、謙虚な人数で…これ大丈夫なのだろうか。


あらすじ

1845年のカナダ。ジェームズ・ハウレットは父親が殺害されるのを目撃してしまう。そのトラウマによってジェームズのミュータント能力が覚醒。ジェームズはその後、以後1世紀以上にわたって兄のビクターと共に南北戦争や2度の世界大戦に参加して戦い方を学んだ。だが、ベトナム戦争の最中、ビクターは村人へ暴行を行おうとし、さらに上官を殺してしまう。ジェームズは兄をかばったため、2人は銃殺処刑されるが、再生能力のために失敗した。そこへ軍人のストライカーが現れ、ミュータント・グループ「チームX」へ2人をスカウトする。2人はチームに加わるが、ジェームズはグループの非人道的な行いに疑問を持ち、やがて自ら脱退する。
6年後、ジェームズはローガンと名乗り、恋人のケイラ共にカナダで暮らしていた。そこへストライカー大佐が再び現れ、何者かがチームXのメンバーを殺しているとローガンに警告。その後まもなく、真犯人であったビクターによってケイラは殺害され、ローガンも重傷を負う。その後ストライカーに提案され、ビクターに復讐するためにローガンは不滅の金属「アダマンチウム」によって骨格を強化する「ウェポンX」計画に参加することに。
だが手術中にストライカーの陰謀の発言をローガンは聞いてしまい、記憶を消されることを恐れた彼はストライカーの研究所から脱出。ストライカーは逃走したウルヴァリンを驚異と認識し、軍隊に排除命令を出すが―


スピンオフ作品としては手堅く楽しめたが

映画X-MENシリーズの、前日譚にして原作でも屈指の人気キャラウルヴァリンを主人公に据えたスピンオフ作品。
普通に楽しめたのだけど、個人的にはいくつかもうちょっと頑張って欲しかった所も。まず、私のX-MENの知識ってのが、アーケードのX-MENから入門して次にX-MEN vs ストリートファイター、その後映画は全部見た程度でしかないのでかなり片寄っている。かつ今回の映画を観に行こうと決めた理由がX-MEN vs SFの持ちキャラだったガンビットセイバートゥースが銀幕で暴れまわるのを見たいからであって…その観点からすると、サブキャラの見せ場や背景描写のボリュームが不足しているように感じられた部分もあった。
まずガンビット側。いや、ガンビット役の俳優さんのイケメンっぷりや戦闘シーンの華麗さは素敵だったのです。ただ、ガンビットの真面目な戦闘シーンが少ないだけでね…最後に美味しいところ持っていったけど、もう少し序盤から出てきて出番があってもいいじゃない!
そして、セイバートゥースに関しては、ラスボス戦の○○には震えたが、それ以外の所でどうにも心情描写が少なくてある意味DQNに見えなくもないのがなぁ。今の状況だと、勝手に暴走して、何故か黒幕に協力してて、かつ強化されたウルヴァリンにはあっさり負けてるとか、全体的に微妙すぎますよ…もっと弟に対してどんな感情を抱いていたのかとか、その辺を充実させて欲しかった。
けど、その辺りのことも題名『ウルヴァリン』だし仕方ないっちゃ仕方ないのか。彼の生い立ちのお話は、まぁ復讐劇に軍の野望が絡んできたりこなかったりと、ベタと言えばベタなのかもしれないがこのくらいシンプルな方が『バーサーカー』な彼のキャラクターにはあっているのかもしれない。普通に楽しめた。この映画の中でひとまず決着が着く+正式シリーズに繋がる伏線やら主要登場キャラの昔の姿もちらほら出てきたりと外伝という位置づけにおいては理想的な構成のお話だったと思う。アクションシーンの方も、まだ能力者が出揃っていないこの段階にしては全体的に見ごたえはあって安心した。ラスボスはチート確定。冒頭のゼロさんやデッドプール無双のシーンはどうしてもガン=カタを連想させるがw
B002C9ES46PS3 X-Men Origins: Wolverine --UNCAGED EDITION (輸入版/北米)
AC