トイ・ストーリー3

1と2はリアルタイムで映画館で見てた+某所で絶賛(12)されてたので、気になって観てきました。ピクサーはなんだかんだ言って毎回安定してるしね。…友人と観に行こうと思ったら先に観られてしまって、皆で行くのは次回のアリエッティになったのも影響してたr
実際観に行ったのは17日だったんですが、3連休初日+当日はアリエッティ封切り日ということもあって久々に劇場が本格的に混んでた印象。だがトイ・ストーリーを観に来ているのはこの中のどれだけなんだろうか…と思ってたら普通に100人は超えてて安心したりw


あらすじ

第1作目から10年後。おもちゃ達の持ち主であるアンディは17歳になっていて、おもちゃと遊ぶことからは卒業している。そして、もうすぐ大学に進学しようとしている。アンディは引っ越しに際して、長年のお気に入りだったカウボーイ人形のウッディだけを持っていき、バズをはじめとする他のおもちゃたちを屋根裏にしまうことを決めた。
ところが、屋根裏行きのおもちゃ達が手違いでゴミに出されるという事件が起こる。危ういところで難を逃れたおもちゃたちは、アンディに捨てられたと思い込み、地元の託児施設へ寄付されるおもちゃたちの段ボールに自ら入り込んだ。託児所「サニーサイド」のおもちゃたちに歓待を受けたバズたちは留まることを決意し、仲間を説得するために同行したウッディは諦めて去ってゆく。
だが、新入りのバズたちに割り当てられたのは、おもちゃを乱暴に扱う最年少の子供たちが集う部屋だった。「サニーサイド」が強い人間不信を抱えるぬいぐるみのロッツォによっておもちゃの牢獄と化していることを知ったウッディは、仲間を救うためにサニーサイドに戻ることを決意するが―


ド安定ってレベルじゃねーぞ

上映が始まったと思ったら全く見たことがないキャラの台詞無しのシーンが延々と…「え、これトイ・ストーリー関係あるの?」とか思ってたら『デイ&ナイト』という短編だった。同時上映なんて全く気にしてなかったら意表を突かれた。
で、続けて本編開始。…ド安定ってレベルじゃねーぞwww これは間違いなくシリーズ最高傑作…!と確信を持って言うことのできるデキ。シリーズの持ち味である明るさと楽しさに、ほろっとさせる別れの要素が加わって最強に見える。103分だから最近の映画でも特に長いわけではないのだけど、それ以上に「長いなー」という感想を全く抱くこと無く最後まで楽しく観ることができた。
ぶっちゃけグラフィックに関しては上映技術で3D化したこと以外15年前の第1作と大きな変化は無い。が、今回はとにかく脚本が素晴らしい。キャッチコピーが「さよならなんて、言えないよ…」でテーマが『別れ』。もの哀しいお話になりがちな所をしっかり『明るさと楽しさ』を散りばめて子供にも楽しめるように明るい展望のある完結まで導いた脚本家はまじいい仕事をした。そして、終わってから見返すとおもちゃ達とアンディ今回の悪役のロッツォの三者三様の別れがしっかりテーマに沿って納得のいく形で配置されていて…それでいてわかりやすいんだから凄いよなぁ。
あと公開時期も上手いと思う。映画内での時間経過(10年)と2作目からの現実での時間経過(11年)を巧妙にリンク。当時おもちゃで遊んでたような年齢だった人は、まさに今回のアンディのような、既に大人だった人は在りし日の別れを思い出して思い出すところがあるだろうという…。2から3の間にはピクサーも色々gdgdがあって3の制作も一時は怪しい時期があったけど、この時期に公開できて結局はよかったんじゃないか。
アニメはアニメなんだが、しっかりした脚本で子供も大人も楽しめ、かつ見終わった後の気持ちも良好という完成度の高いファミリームービー。観て損は無いと思う。ただ、自分が観た劇場では上映形式が『吹き替え+3D』しかなかったのはちょっと気になった。『吹き替え』は流石にハマり役が多くて(加えて子どもが観ることも多いだろうと予測されるので)特に問題無い。が、3Dは微妙かも。同時上映されてた『デイ&ナイト』は3Dの効果を上手く使ってて、こっちは3Dがいいかなぁ…とは思うのだが所詮は短編の同時上映。ぶっちゃけ本編はお話自体のデキがいいので2Dでも十分楽しめる。3Dで小さいおもちゃがワラワラ動いてる様はそれはそれで楽しいのだけど、目が疲れるのとやっぱり上映料金+は…。3Dで観てもいい、けど2Dでも必要十分ですよ、とここは声を大にして言いたい。


今上映してる映画で2本面白いのを挙げるなら『告白』と『トイ・ストーリー3』の二本になるのだけど、観たあとの気持ちが対極すぎw

4037918404トイ・ストーリー3 (ディズニーアニメ小説版)
ジャスミン・ジョーンズ 倉田真木
偕成社 2010-06-05