劇場版 マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜


封切りしてから丁度1ヶ月くらい経ちますが、本日26日から映画を見るとカットフィルムプレゼントが先着順であるらしいので、丁度休みの日だったこともあり盛岡まで観に行ってきました。
観客の入り具合は朝一の回で30〜40人程度。大体観たい人は既に見ている+そんなに被害無かったとは言え震災後の朝一でこれだけ入るとはフィルム効果パネェっす。


←貰ったフィルム
ランカちゃんのアップだが表情が見えないので微妙な感じ…よくわからない背景や得体のしれないバジュラじゃなかっただけまだマシか


あらすじ

西暦2059年。新天地を求めて銀河を航海する移民船団“マクロス・フロンティア”は未知なる重機甲生命体“バジュラ”の襲撃を受けるが、S.M.Sの命懸けの死闘、シェリルとランカという2人の歌姫の力により交戦は終了した。
それから数ヵ月後…。スターへの道を駆け上がるランカ・リーと、死を予感しながらそれでも高みを目指すシェリル・ノーム。2人の少女の間で、早乙女アルトバルキリーパイロットとしての成長を遂げつつあった。だが、永遠と思われていた平穏な日常は長くは続かなかった……。


マクロスは基本劇場版見とけばおk

マクロスは劇場版の編集の仕方が上手なのでTVシリーズを全部見なくても映画観れば大体おk、な感じは今までもあったのだが(7以外)その伝統は健在だった。今回の劇場版はそもそもTV版とはストーリーが違うんですがそれでもエッセンスは上手く取り入れてあった、的な。2クールあったTV版と比べると使える時間は確実に短いはずなのにテンポよくストーリーを展開できていて、かつTV版にも(存在自体が?)無かった過去のアルトとシェリルの遭遇シーンとかが追加され尺の短さを感じさせない構成は流石の一言。TV版見ないでイツワリノウタヒメから見た人も特に問題なく楽しめるだろう。…BDでレンタル開始してからとかならともかく劇場まで来る人でそんな人は少ない気がするが。
イツワリノウタヒメの時は(使い回しは予想よりかなり少なかったんだけど)TV版と次第に分岐していくストーリーの最初の方とあってお話自体に既視感があり、その影響で新たな驚きは少なかった。だが、今回は最初から最後までほぼ新しいお話なのでTV版を視聴済みでも文句なく楽しめた所はイツワリノウタヒメと一番異なっていた所だと思う。あと、サヨナラノツバサで改めて面白いと思ったのが登場人物のとってきた行動と今までの事件の経緯は違っていても舞台設定自体は同じという所。このおかげでTV視聴組には舞台装置が似たようなシーンでも「こんな展開に入るんだ…」というちょっと穿った楽しみが増えた。これは前編でも同じ条件だったのだけど、イツワリノウタヒメは流石にそこまでTV版との差は無かったので…


そして劇場版だけあって継続してサービス精神は満点。
・ストーリーを展開させるだけでも結構厳しいはずなのに、相変わらず使える場面には「これでもか!」とばかりにライブシーンを詰め込んできやがる。
・えっちぃサービスシーン担当が定着してきたグレイスさん17歳。今回は裸マントを披露。ストーリー上の扱いもTV版より改善されてて良かったね。
今回の目玉は待望のアルト姫の女装シーン。しかもゴスロリ。なんか終盤の緊迫感溢れる展開がアルト姫に全部もっていかれた感すらw
・ゲスト参戦的な扱いで統合軍の援軍でYF-19を駆っていたあの人っぽい人が出てきたりしてましたが、ちゃんとスタッフロールに名前が載っててちょっと嬉しかった。時代が違うんじゃ…と思ったけど40ちょいならまだ現役、なんだろうか。
・見事なトライアングラーですね(by杉田)
あいつ、歌舞いてやがる!


映像と音声のクオリティは流石の劇場版クオリティで文句なし。ストーリーもイツワリノウタヒメで種を撒くのに徹していた分だけ、今回でしっかり実をつけていて前回より明らかに面白い(前後編二つ合わせて1本の作品なんだからそりゃそうなんだが)。TV版を見てると更に楽しめるが、映画版から視聴しても最後まで問題なく理解はできるだろう。マクロスシリーズの劇場版として手堅いデキだと思う。
ただ、結末は結構賛否両論あるだろうな…TV版の「俺達のトライアングラーはこれからだ!」よりは進展してる気もしなくもないが、あの結末は進んでると言えるのかどうか…

B004CH96C0放課後オーバーフロウ
ランカ・リー=中島愛 ランカ・リー=中島愛 feat.シェリル・ノーム starring May’n
flying DOG 2011-01-26