罪炎はふところからなにかを取り出し、軽く放ってきた。燕児が受け取ったそれは、銀のかんざしだ。高価なものらしく、紅玉が埋め込まれ、凝った細工が施されている。罪炎の真意を測りかねて、燕児は怪訝な顔をした。 光る目をうかがいながら、そろりと持ち上…
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