口づけは一度。 血の味だけがあざやかだった。 忘れるな、と言った。 私は忘れない。名前の代わりに、この口づけを。 こんな想いは生涯で一度きりだとアルテシアは思った。生涯で一度きりのなんだったのか、幼い彼女にはわからず、そして成長を遂げても知る…
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