「橘地さんったら、よっぽどあなたの胸にご執心なのね。それとも、あなたが噛ませているのかしら?」 「いや……いわないで……」 「んっ……宝生さんっ……まだなの………?」 「まだよ。次は俯せになってちょうだい。背中とお尻を見たいわ」 「えっ?」 「噛まれたこ…
「わたしはね、葉桜っていうの」 「葉桜?それって、花が散った後の桜のことだろ?お前の親、何考えてんだ?」 「えっ……そうなの?」 「おいおい、そんなことも知らなかったのか」 「でもまあ……」 「次の春が来れば、ちゃんと咲く。だから安心しろって」 あ…
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