ターミネーター4

先週の土曜日に先行上映があったので、「今回は面白いらしい」「全俺が泣いた」とかいうヨタ話を聞きつけ観てきました。世間一般には前作の3がアレだったらしいので。結末はともかく、見ている間はそれなりに面白かったと思うけどなぁ…。
劇場の入り具合は、まぁほどほど。後悔してからちょっと時間が経過したルーキーズの方が凄い混んでたのが逆に印象に残った。


あらすじ

2003年、殺人の罪で死刑を宣告された囚人マーカス・ライトは、サイバーダイン社の医師セレーナの申し出を受け入れ、死刑執行後の献体に承諾する。
そして2018年。地球上のあらゆる都市が、人類に反旗を翻した超高性能コンピューター「スカイネット」による核攻撃を受けた「審判の
日」後の荒廃した世界。「審判の日」を生き延びたジョン・コナーは立派な青年に成長し、抵抗軍の象徴として機械との熾烈な戦いを繰り広げていた。
ある日、抵抗軍はスカイネットが秘密裏に行おうとしていた暗殺対象者のリストを手に入れる。そのリストには抵抗軍の象徴であるジョン・コナーの名前は勿論のこと、この先過去に送られてジョンの父親となる存在カイル・リース少年の名前までがリストアップされていたのだ。
一方、ロサンゼルス郊外の荒地でサイバーダイン社に献体されたはずのマーカス・ライトが目を覚ました。過去の記憶を失い、ただ彷徨っていたマーカスは今やスカイネットによって死都と化したロサンゼルスで偶然にも件のカイル・リースと遭遇し、抵抗軍に合流するために行動を共にすることになる。しかし、旅の途中スカイネット偵察機に補足されたカイル一行は、マーカスを除いて囚われの身になってしまう。カイルが送られた先はスカイネット中央部。だが、抵抗軍の中ではスカイネット中央部に一斉爆撃をする計画が上層部内で進行していて―


普通に面白かったが…突っ込み所が多いのは仕様なのか?

ターミネーター4といいつつ英題が『Terminator Salvation』だったりと、確かに続編っちゃ続編なんですが新3部作として新たな展開の第一幕…らしいです。ターミネーター3のBADENDはなかったことに!かといってサラ・コナー・クロニクルズの単純な続編ってわけでもないらしいので物語の背景としては単純に1と2の引継ぎでいいらしい…
最初はジョン役の人とマーカス役の人が微妙に似ている為(+屋外で汚れているシーンが多かったため)ちょっと見分けが付き難く、回想シーンなのか場面が変わったのか、物語の流れを把握しがたく\やべえ/と思いましたがマーカスがカイル少年と出会うシーン辺りからはそんな心配も無く、普通に物語を楽しむことができました。名台詞やら、シュワちゃん再び(敵役だが)とか1と2に関連するファクターがちょくちょく出てきてはいるものの、特に事前知識が無くても素直にお話を追うことができるというのは新三部作の?としては評価すべきだと思う。特に今までのシリーズの敵役が基本人間サイズなのに対して、今回は序盤から戦闘機やらオートバイ型、挙句の果てには巨大ロボ型まで出てきてるのはエンタメ要素的には(あとシリーズ初心者に対しては)わかりやすくて良かったのではなかろうか。これなんて劣化トランスフォーマーとか思いましたよ!あと、マーカスの存在が個人的に面白かった。自分を人間だと認識していて、人類側の役にたつように行動するのだけどその体は…っていう所。人間とロボットの違いとか心の問題とかはSF永遠のテーマです。なんか流されて有耶無耶の内にアクションシーンに入っちゃったのは残念だけど。もっとここ引っ張ってくれれば過去作品とは違うターミネーターを描き出せたのではないだろうか。それやるとアクションじゃなくなってしまいそうだが…
懸念されていたEDも俺達の戦いはこれからだ!…ただしちゃんと続編も出るよ!という感じで3と比べるなら割合好感触かと思う。だが気になったのはシリーズ前提だからか、今までの設定を引きずった上で新三部作とかやっちゃったからか、突っ込み所が多い所。大きい所だと、さくっと流されてるけど「暗殺リストの出所どこなのよ?というかなんでこの時代のスカイネットがカイル→ジョンの系譜知ってるのよ?」から「ジョンさん…燃料電池のこと知ってて本気でT-800攻撃してなかった?」とか「脳内チップってそれで外せちゃうんだ!」とかとか。マーカス・ライトの存在がスカイネット設立者が作ったにしては、人類の役にしかたってないとかも気になるけど…大きい謎は今後消化されることがあるのであろうか。
以上、普通にアクション物の娯楽作品として楽しめるけどシリーズ経験者には良くも悪くも細かい所が気になるかもしれない作品になっております。時間移動のネタ使った作品の続編制作は難しいね…と人事ながらに思いました。シリーズのファンならとりあえずみっとっけー?
B001G75F5Qターミネーター2 特別編 [Blu-ray]
アーノルド・シュワルツェネッガー, リンダ・ハミルトン, エドワード・ファーロング, ロバート・パトリック, ジェームズ・キャメロン
ジェネオン エンタテインメント 2008-12-05