「生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2」

「そのためにはアカちゃん。まずは、社会をその身で感じる必要があるわね」
「しゃ、社会?ああ、アルバイトとかしてみるってこと?なるほど、それは確かに一理あるかも――」
「そう?なら早速、駅前に行って、スカート短くして、暇そうに佇んでみるのよアカちゃん。そのうち脂ぎった中年のオジさんが『三万円でどう?』とか声かけてくると思うから、あとはそれに従えば、一発で大人の階段を―」
「知弦は私の友達よねえ!?親友なのよねえ!?時々私、知弦との友情に全く自信がなくなるんだけど!」
「当たり前じゃない、アカちゃん。私達は友達よ。やーねー。こんなジョークに本気になるだなんて……」
「知弦……」
「今のは冗談よ。安心して、アカちゃん。アカちゃんの体を他人に汚させるわけないじゃない。もう。……汚していいのは、私だけなんだから
「跳び越したよ!なんか今の発言で、親友の域を跳び越したよ!」
「大丈夫。マリア様は今、他のライトノベルを見ているから」
「意味が分からないわ!」


あらすじ

私立碧陽学園生徒会。そこに所属するのは、生徒会役員選挙と言う名の人気投票で選ばれた美少女3名と成績優秀者の特権・優良枠によって入った男子1名。
放課後、いつもの如く突発的に繰り出される会長の迷言を皮切りに、これまたいつもの如く駄弁りあっていた彼らの前に突然の来訪者が。

「この生徒会、今日でお終いだ。解散」

生徒会の明日はどっちだ?


ちょwww同じだたwwww

続けて2巻に。これで刊行ペースに追い付いた。
相変わらずのオタネタ駄弁り小説で基本的には1巻と変わりないかなーと。変わりないってことは面白いってことなんですが。今回も笑いを堪えようとしつつも微妙に洩れて微妙な声を出してしまったんだぜ。まぁ、基本同じってことで前作を読んだ時程の衝撃は無かったような?
まず表紙。前回が会長で「桜→春」だったので今回は深夏かと思ったら「紅葉→秋」でした。予想外。特に順番は関係ないのか。カラー押絵は頑張ってる。頑張ってると思うよ!会長の体の張りっぷりに乾杯。流石ケロQ
そして、ネタの内容。前回よりメタ要素が薄れて、固有作品のネタが増えた感じ。特に集英社関連のが多かった。まぁ、それに限らずですが、前回共々よく編集この内容で通したなw
あと今回、生徒会の面子に加えて顧問の先生が新たに登場になったのですが、彼女はどうなのかなぁ。特にキャラ自体に問題があるわけではないとしても、現生徒会の面子と比べるとどうにも個性が不足している感が。ぶっちゃけいなくても特に問題はnr 本編で?シリアスっぽい「存在しえない」シリーズにも密接に関連しているっぽいので彼女の今後の立ち位置が作品の方向性と共に不安です。
次が、色々と転機なのか…?あとがきを見る分にはギャグ:シリアス 8:2は堅いと思うのだけど。
4829132787生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 )
狗神煌
富士見書房 2008-04-19