★★★★☆

「アンチ・マジカル〜魔法少女禁止法〜」

「やがて、男たちは家に戻って来た。すぐさま彼らをぶちのめし《おしゃれ☆手錠》で拘束した。だが宇佐美実々は戻らなかった。彼らが留守だったのは、彼女を殺して山奥に捨てに行ってたからだ。首を絞めて、裸のまま山の中に……。 勿論、それはショックに決ま…

「スワロウテイル人工少女販売処」

『彼は数万年単位での人類の存続を希求し、太陽系外にその手がかりを求めました。あるいは微細機械との生存競争に勝利した種を求め、あるいは人類が選択すべき他の現実的解を、あるいは地球における人類が絶滅しようともいずこかでその末裔を復元できる可能…

「アカイロ/ロマンス6 舞いて散れ、宵の枯葉」

――世界を歪ませているのは憎しみや恨みなんかではないね。 他ならない自分が口にしたことだ。その持論は今でも揺るがない。 そう。自分が神楽に対して負の感情を抱いたところで、なにかが変わるはずもないのだ。 世界を変えられるのは、歪ませるのは、ただ愛…

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない5」

「そう。『あるべき姿』なんて知ったことかと開き直ってしまうのよ。そうすればもう、葛藤なんてすることもないでしょう?独りよがりの自己満足?オナニー作品?知ったことじゃないわね。言いたいやつらには幾らでも言わせておけばいいのよ。私は私がやりた…

「銃姫11」

「これで、あなたとずっと一緒でいられる。あなたが死ぬときに、一緒に消えてなくなる。離ればなれになることもない。さびしいと感じることもない。私という存在が、あなたを永遠に生かし続ける。いのちの一部になれる。私は自信をもって言えるの。私は愛さ…

「ストーム・ブリング・ワールド2」

「あなた……なに、笑ってるのよ」 「笑ってた?」 「わ、笑ってるわよっ、その顔っ」 「ふぅん。俺……笑ってるんだ」 「な、なんで、急に笑うのよ。前に笑おうとしたときはちっとも笑えなかったくせに。こんな時に、あなたが笑うなんて……」 「ごめん。つい……」…

「ストーム・ブリング・ワールド1」

「その猫は、何ですかー」 「何って……。家庭教師とか、遊び相手とか、そんな感じ」 「あのー、リェロンくんは、猫に何を教えてもらうんですかぁ」 「人生」 あらすじ少女・アーティは、本人にその才能は無かったものの、父に愛されたい一心で嘘をつき、カル…

「アカイロ/ロマンス5 枯れて舞え、小夜の椿」

「ねえ、霧沢くん。……女の子が男の子を好きになるのに、理由なんてないのよ」 あらすじ鈴鹿党首の証でもある宝刀【つうれん】を繁栄派に奪われ、親友だった歩摘も敵になった。さらに、「母が姉を手にかけていた」という忘れていた記憶が枯葉の存在意義を揺さ…

「サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY」

「春崎。君には何かが欠けているね」 「何に対して欠けているのですか?」 「人として欠けているんだよ」 「私が欠けているなら、完成した形はどこにあるのですか?」 「完成した形は――そうだね。どこにもないのかもしれない」 「わかりません。私は人間です…

「七夕ペンタゴンは恋にむかない」

「私ね……みんなの優しさが灯すあたたかさで、まるで低音やけどみたいにゆっくり自分の心が傷ついていくのに気付いたの。みんなの優しさに近づくのが……怖くなったの」 「そんな……」 「私のこと、嫌いになった?」 「き、嫌いになんか……なるわけないじゃないか…

「どろぼうの名人サイドストーリー いたいけな主人」

「私も、ときどき想像します。テロに遭って、自分は無傷なのに、陛下は致命傷を負われて余命いくばくもない、という場合のことを」 「きっと、どうしようもなくつらくて、悲しいだろうと思います。でも、そういうつらい悲しいことを想像すると、気持ちよくな…

「電撃学園RPG文庫」

「とにかくライトノベルが学校を舞台にすることが多いのは、その学校という"箱"をぶっ壊すため、だと思うんだ。自分たちを縛っていたものや、自分たちを守ってくれていたものは、実はたった一人の女の子(ヒロイン)との遭遇で簡単に壊れちゃうくらいの幻想で、そ…

「アクセル・ワールド1-黒雪姫の帰還-」

「聞け、六王のレギオンに連なるバーストリンカーたちよ!!我が名はブラック・ロータス!!僭王の支配に抗う者だ!!」 「我と、我がレギオン《ネガ・ネビュラス》、今こそ雌伏の網より出でて偽りの平穏を破らん!!剣を取れ!!炎を掲げよ!!戦いの時――来…

「ロウきゅーぶ!」

「『妹系メイド』とかグッと来ない?妹とメイドが両方そなわり最強に見えない?」 ブロンティストなのは確定的に明らか あらすじある選手に憧れて、七芝高校にバスケットボールでのスポーツ特待生として入学した長谷川昴。だが彼の高校でのバスケ部生活は早急に終…

「耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳」

「ワジ、彼らを足止めするのに武器は必要ない。たとえば、そうだな……女子の体操服を床に敷きつめて平泳ぎ、というのはどうだ?彼らとのトークが広がるし、何より夜の教室の光景としてもっとも自然だ」 「自然だけど変態というジレンマ。それがあなたを更なる…

「どろぼうの名人」

「初雪さんはっ!」 「ママの――母の妹なんですね?じゃあ、これからは、『おばさま』ってお呼びします」 「そういうときはまず、『お呼びしてもよろしいですか?』ってきくの」 「お呼びします」 「よーく聞いて。『お呼びしてもよろしいですか?』。わかっ…

「Guns for Nosferatus1 此よりは荒野」

「あなたはね、アラン。リーズが……ううん、街の人たちや、市長や、あなたの叔父さんだってやっぱり、人間らしい人だってことを、きっと理解する日がくるわ。けど、それはあなたが思ってるほどひどいことでも、薄汚いことでもないのよ」 「そしていつか、それ…

「マリア様がみてる ハローグッバイ」

「ちさとちゃん、以前は長かったんだ?」 ……何ですと? 「そっか。その姿も一度見てみたかったな」 ……………。 「私」 「ここにいるのは全校生徒の代表で、いわば由乃さんの代わりなんですよね」 「うん?」 「――なんで、この場合一番適当な言葉を返させていた…

「生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2」

「そのためにはアカちゃん。まずは、社会をその身で感じる必要があるわね」 「しゃ、社会?ああ、アルバイトとかしてみるってこと?なるほど、それは確かに一理あるかも――」 「そう?なら早速、駅前に行って、スカート短くして、暇そうに佇んでみるのよアカ…

「生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録1」

「杉崎は、どうしてそぉ軽薄に告白ができるのよ」 「本気だからです」 「嘘だ!」 「『ひ○らし』ネタは微妙に古いですよ、会長」 「杉崎、この生徒会に初めて顔出した時の、第一声を忘れたとは言わせないわよ!」 「なんでしたっけ?ええと……『俺に構わず先…

「死図眼のイタカ」

「…美登里」 「はい」 「あーんして」 「え、ええっ」 「いや、ごめん。冗談」 「……お兄様は、たまに和ませようとしてつまらない冗談を言う癖を治した方がいいです」 「悪かったよ……」 「でも、ありがとうお兄様」 「なに?」 「ううん。お兄様はいつも、心…

「七姫物語 第五章 東和の模様」

「よくここまで来ました。褒めて差し上げましょう」 「よく逃げずに居ました。褒めて差し上げましょう」 あらすじ七宮カセン都市の宮姫である空澄姫は、四都同盟締結の為に招かれて五宮と六宮の双子都市へと馳せ参じた。五宮浅黄姫と六宮萌黄姫とは初対面で…

「DOORS(2) 新たなる敵を修繕せよ!」

「できるかどうかは問題じゃない!理論が通れば、即ちそこにSFは――」 「在る!」 お前それで良いのか? あらすじ車に足が付いていたり、暑さ対策で毎日怪談話をテレビで流しっぱにしたり、梅雨時になると街中を巨大な植物が多い尽したり―どうみても「普通」…

「SH@PPLE-しゃっぷる-(1)」

「僕が言いたいのはひとつだけ。ソロリティのローズロワイヤルがほんとに気高い集まりだっていうなら」 「自分の妹分のことぐらいちゃんと守ってやれよ!」 あらすじ淡谷雪国は四ヶ月前に図書館で会った少女・一駿河蜜に一目惚れして今も夢中。でも彼女は超…

「円環少女(7)夢のように、夜明けのように」

「あのっ……えっ……えーと、鴉木さんも一緒にしばる?」 「なんで、あたしが、あんたといっしょに、せんせを縛るの?」 「なんでかな……友だちだから?」 「な?ナニ考えてるの、この変態!せんせをしばってどうするつもりだったの?あんた友だちなんて言って、…

「ベン・トー サバの味噌煮290円」

「誤差4分か。なるほど。……他の連中もやる気だな。最初のざわめきとは違う、この覚悟を決めた気配のざわめき。悪くねぇ。思わず武者震いしちまうぜ」 「あぁ、オレたちの狩り場で好き勝手やられるわけにはいかない」 「ワン公は弁当の近くにいろ。そして時が…

「君のための物語」

「そういえば、あの乾杯の言葉は中々良かったね」 「そんなに良かったかな?」 「ああ、悪くない表現だったよ」 「数奇な運命……か。あの言葉はとっても透明感があって良かった。それでいて、多くの意味を含んでいる。幸福も生きている喜びも、苦難や辛さ、そ…

「MAMA」

「でも、もういいんだ」 「使い魔のボクがこんなことを願うなんて、笑ってしまうけどね」 「幸せに、なって、欲しいんだ」 「……先生の、言った、とおりだな」 「……?」 「優しい、子だと」 あらすじ海沿いの王国ガーダルシア。魔術の恩恵によって豊かに繁栄…

「幽霊列車とこんぺい糖 メモリー・オブ・リガヤ」

「こんなところで、お昼寝?」 「昼寝っていうか、待ってたの」 「ふーん、何を?」 「電車」 「来るはずもないのに?」 「幽霊鉄道なら、来るかもしれない」 「でもね、そんなところで待ってたら轢かれてしまうよ?」 「それが目的だから」 「おかしな子だ…

「人類は衰退しました2」

「お嬢さん、神様の家に遊び*行きませ*か?」 「かみさま?」 「そうです。神のハウスです」 「いったことないですよ?」 「とても楽し*ので*よ」 「どんなぐあい?」 「お菓子をもら*たり、名前をつけてもらっ**できるそうですな、かくいう私のサー…