葵せきな
「じゃあ、ええと会長が迷子云々も……」 「ええ、私が犯人よ。班員である私が、うまく誘導して、わざと撒いたの」 「それにも深い理由があるんですよね?」 「ええ、勿論」 「ですよね。で、それは一体……」 「アカちゃんが私を求めてオロオロする可愛い姿を、…
「そのためにはアカちゃん。まずは、社会をその身で感じる必要があるわね」 「しゃ、社会?ああ、アルバイトとかしてみるってこと?なるほど、それは確かに一理あるかも――」 「そう?なら早速、駅前に行って、スカート短くして、暇そうに佇んでみるのよアカ…
「杉崎は、どうしてそぉ軽薄に告白ができるのよ」 「本気だからです」 「嘘だ!」 「『ひ○らし』ネタは微妙に古いですよ、会長」 「杉崎、この生徒会に初めて顔出した時の、第一声を忘れたとは言わせないわよ!」 「なんでしたっけ?ええと……『俺に構わず先…