石川博品

「耳刈ネルリと十一人の一年十一組」

「真理!便利!ネルリ!」 あらすじ『大ネルリの節句』を経験することによって『大ネルリ未来記』を継承したネルリは、未来記の記述に基づき周りに起こる出来事を次々にいい当てていく。半ばこじつけだが、不思議に当たっていくネルリの予言が学内でも噂にな…

「耳刈ネルリと奪われた七人の花婿」

「力を合わせるだと?力を合わせる必要などない」 「舞台には私の力が存在するのみだ。王である私の力が。汝らは奪われた花婿として、村娘として私を畏れ、そして――」 「侍女として私をうやまえばよい。簡単な話だ。どうして緊張などする必要があろう」 「我…

「耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳」

「ワジ、彼らを足止めするのに武器は必要ない。たとえば、そうだな……女子の体操服を床に敷きつめて平泳ぎ、というのはどうだ?彼らとのトークが広がるし、何より夜の教室の光景としてもっとも自然だ」 「自然だけど変態というジレンマ。それがあなたを更なる…