「C3-シーキューブ-6」

「私は人のように在りたい。許されないかもしれないが、憎まれて当然の私だが、それでも思っている。そして、人のように、というのは私自身の存在に関してだけではない。人は周りの奴らと繋がってこその人で、その強さを持ってこその人で、つまり――私も、人間みたいに、そうなりたいのだ。だから、その……私を強くするために、手伝ってはくれんだろうか。共に強くはなれんだろうか……?」


あらすじ

前回の試験で全教科赤点という偉業を成し遂げた白穂と、ついでに赤点2個のフィアのために夜の夜知家で行われる期末試験対策の勉強会。このはと錐霞が先生役になり、粛々と勉強する一行。だが、たかが勉強会に相応しくないほど、場の雰囲気は緊迫感を伴っていた。学校側から監督の為に派遣された体育教師・潰道忌。彼女は決して悪い人ではないものの―過去に禍具に関わったことがあり、フィア達に対して苦手意識を強く持っていたためだ。更にちょっとした偶然から「おばけに狙われている」と語るオカルトマニアの少女・穏天崎切子を匿うことになる夜知達。だが彼女は既に他界してしまった潰道先生の妹にひどく似ている所があって―


慣れた…?

萌エグロ小説、6巻目にして待望の水着回ですよ!水着回!!
カラー口絵も70%以上水着シーンに裂き、加えて何故か巻末に水着(だけじゃーないが)ラフイラスト集までも…!

「ほら白穂、もうちょっと、開いて……入れるよ……?」
「うん。いいわよ……んっ……」
「っ、はぁっ……ね、ちょっと、待って、サヴェレンティ……」
「休憩?」
「ええ、休憩……そんなに一生懸命になって入れられたら、ちょっと苦しいわ」

なんてサヴェ×白穂なシーンもアリアリで。あざといなさすが水瀬葉月あざとい。…俺はこれで白穂すきになったなあもりにも可愛い過ぎるでしょう?
しっかし、白穂は当初は事件が解決したら出番ぱったりかと思われてましたが出番増えて大変美味しい立場に成長しましたねぇ…。


まぁ、あの手の言動はいつものことなのでネタは置いておいて本編に。
こっちも大体いつも通りだった。…というか上げて↑落とす↓展開は健在で、プールでキャッキャウフフからいつの間にやら命の取り合いに。ただ、流石に6巻目ともなると耐性がついたせいか、今まで程の衝撃は受けなかった。「ぇ」⇒「ぇぇぇぇぇぇ」が「ぇ」⇒「…水瀬葉月だしまぁそんなこともあるか」程度には減少。今回もオチは、あるにはあったのだけど今までの狂いっぷりからすると可愛い物で…そこまで割り切りたくは無いが、辛うじて理解はできるレベル。あと、グロい描写とか鬱な展開が少な目だったのも影響あるかも。押さえるべき所を押さえつつも、このシリーズにしては正統派な展開でそこら辺ちょっと物足りなさを感じた。正統派は正統派なりに、フィアの言動は良かったと思うのだけれどね。前巻の拷問からここ6巻に至っての展開を見るに、開始当初から比べるとかなりの成長っぷりを感じられて微笑ましく思いました。


あ、あと表紙。毎回毎回公衆の面前で見れないくらい素敵なんですが、5巻から帯の精度落ちてねぇ?もっと鉄壁のガードを希望w 1〜4巻までが「"偶然"そうだった」のだったら仕方ないのだけど。

4048675974C3‐シーキューブ〈6〉 (電撃文庫)
水瀬 葉月
アスキーメディアワークス 2009-03-10