「零崎人識の人間関係」

「殺して解して並べて揃えて晒して刻んで炒めて千切って潰して引き伸して刺して抉って剥がして断じて刳り貫いて壊して歪めて縊って曲げて転がして沈めて縛って犯して喰らって辱めてやんよ」
「…………」
「俺にできること――全部してやる」
「ぎゃ、は――」
「全部ってことは――愛してもくれんだよな?」
「もちのろんだ」


「愛してんぜ、アホが!」
「こっちの台詞だ、ボケ!」


匂宮出夢との関係

制服でスカート着用の出夢ちんの美少女っぷりぱねぇ!
時系列が一番近いせいもあるのか以前の人間シリーズと一番近い(バトル中心の)内容。1冊目がこれだったんだが、ぶっちゃけこれが一番面白かった。今までの人間シリーズとのブレが少なかった、というのもあるんだが人識と出夢の微妙な関係が見ていて微笑ましくもあり、切なくもあり。出会いはアレだったものの幾度となく殺し愛をしてきた二人の関係は辿る道によっては恋愛関係に執着した可能性もあったのではないか…と。あれ?西東さんが人類最悪に相応しい行いをしたのってこれが初めてじゃね?


零崎双識との関係

双識との関係と言っておきながらお兄ちゃんの出番ほとんど無いじゃないですか!
寧ろ出夢ちんとの関連が時々クローズアップされてたりしたので出夢を先に読んでおいて本当に良かった。内容的には更にバトル中心な感じではあるが、まっとうな闘いではなく…最近のジョジョみたいな?文章だから逆に表現し易い所はあるんだろうが、突拍子も無い戦闘でも理解不能ということはなく勝因はシンプルなのは流石ですね。


無桐伊織との関係

パンツじゃないから恥ずかしくないもん!
時系列的には最新のバトル物…と見せかけて実はそうでもなかったりするお話。生涯無敗と人類最強の直接対決がなかったり、実は…だったりといいお話なんだけど不完全燃焼だったかもしれない。ただアフターフォロー的なサービスはいくつかあってそこは面白かった。本編であんだけ丁重に扱ってた人類最強 vs 人類最終のバトルをこんな所で無駄に浪費しないでくださいwww


戯言遣いとの関係

戯言遣いとの関係と言っておきながらいーちゃんの出番ほとんど無いじゃないですか!
京都連続殺人事件の裏ではこんなことがありましたよ、なお話。確かに動機とか微妙な所ありましたからねぇ…。戯言遣いと銘打ってるので重要なお話かと思ってたら全然そんなことはなくて拍子抜け。だが最後の最後で戯言遣いとの関係の一文を見て納得。たしかにそんな関係。


零崎人識の人間関係

今回の4冊はどの順番で読んでもいいようにはなっているそうですが、一応作者お勧めの順番もあとがきに載ってたりするので、読む順番には拘りたい所。自分は 出夢→双識→伊織→戯言の順番で読んだわけですが、出夢→双識はこの順番でガチ、呪い名関連の設定がちょっと出てきたりするので伊織は双識の後に読みたい。戯言遣いは基本的に無関係なのでどこでもおk。…という条件を考慮するに出夢→双識→戯言→伊織が条件を満たした上に時系列順でベストな順番ではないかと。とにかく出夢ちんと双識兄との関係が色々な場所で影響してきたり言及されてる印象があった。それだけ人識君にはこの二人が大切な人ってことなんですね…



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