野村美月

「“文学少女”と神に臨む作家 」

「……遠子先輩は、最後まで食べてくれましたよね」 「ぼくが書いたものを全部、残さずに、いつも食べてくれましたよね」 あらすじ3年生の卒業も間近に迫ってきた2月のこと。ひょんなことから、ななせが次の日曜に心葉の家に遊びにくることになった。それだけ…

「“文学少女”と月花を孕く水妖」

――出会えてよかった。 あなたと同じ夢を見ることができて、よかった。 鏡に映る花のような、水に浮かぶ月のような、儚い夢でも。 いつか、目覚めがくるとわかっていても。 あらすじ夏休みのある日。遠子先輩から突然電報で呼び出しをくらった心葉。訳もわか…

「“文学少女”と慟哭の巡礼者」

「八歳もサバ読んで、なんにもできないふりして、井上を引き止めて、甘えて、縛りつけて、苦しめて、それで満足なのっ!あんた、やっぱり最低だっ!」 「指も満足に動かせないやつが、いつもさらさらの髪で、きちんとした格好して、いい匂いさせて――!お、女…

「“文学少女”と穢名の天使」

「一冊の本から生まれたファントムという人物が、新しい命を得て、世界に広がり、新しい読者が生まれ、想像が生まれ、また別の物語が生まれていったの。みんなの想像が、ファントムをよみがえらせたのよ。 それほどファントムは愛されているし、これからだっ…

「“文学少女”と繋がれた愚者」

有名文学作品を題材にしたミステリ風味の物語。今回は「友情」でした。 作中劇で「友情」が題目に。 そのままじゃん。 とか思ってたら、微妙にアレンジが加わって「友情」ならではの三角関係が発足。 前作ほど原作に引きずられてはいないので今回は原作読ま…

「赤城山卓球場に歌声は響く」

ライトノベルらしい作品。 終わり方もきっちりして過不足は無いが… 巫女+卓球とか突拍子も無い設定を使ってて「それを使う理由」がわからないまま淡々と終わるのが微妙。大学時代に馬鹿やってたのが楽しいのは全面的に同意。 …あー続きあるのか赤城山卓球場…

「”文学少女”と飢え渇く幽霊」

有名文学作品を題材にしたミステリ風味の物語。今回は「嵐が丘」でした。 事前に読まなくても粗筋程度は出てくるけど、最初から知ってかかった方が人間関係を邪推できて面白いとは思う。 むしろ知ってた方がサプライズがw今回は遠野先輩の説得も若干効果あ…