★★★☆☆

「東京皇帝☆北条恋歌1」

「……皇帝……陛下?」 「はわっ!しまった!」 「はわ……?」 「いっ、いえっ、そのっ、なんですわ。はわ、とか言ってませんじょ?」 「じょ、て」 「ちなうんですちなうんですっ!ああ――――っ!折角、対外的に築いてきたお淑やかなイメージがあっ!!」 「お淑…

「ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!」

「……理恵。お前、なんか、変わったな」 「当たり前だよ。女の子だって、変わっていくんだから」 「理恵。俺はまだ、お前の主人公か?」 「もちろん!」 「でも、ここから動けないようだと、脇役になっちゃうかもよ?」 あらすじ 『あなたの世界を変えてみま…

「付喪堂骨董店5-“不思議”取り扱います」

「刻也、あなたは優しい。 ―でも傲慢だわ」 あらすじ『アンティーク』といっても年代物の骨董品や、古美術品ではない。ここでは幸運を呼ぶ石、未来の姿が映る鏡のような不思議な力が宿った器物を指す。『付喪堂骨董店〜FAKE〜』はそんな『アンティーク』の"…

「バッカーノ!1931 臨時急行編 Another Junk Railroad」

「ストレートに言うが……困った事に、俺は心の底からシャーネを愛してるみたいだ。 ……悪い。嘘をついた。実は困らない。でも愛してるのは本当だ。……ああ、やっぱり言葉を飾るなんてのは性に合わないな。 ストレートに言うと……好きだ、結婚しよう!」 あらすじ…

「静野さんとこの蒼緋」

「ちょ、ちょっと、お兄ちゃん、どうしたの?ねえ、お兄ちゃん」 「お兄ちゃん、どうしてこんなところ連れてくるの?手痛い、痛いよ、そんなに引っ張らないで。痛い、痛い、痛いの、だから、痛いってば!!」 「この馬鹿!さっきから痛いって言ってるじゃな…

「ラノベ部」

「……こういう小説は、あなたのような人のために書かれている」 「読んだことのないものを偏見から判断することなく、ジャンルや定義や権威に囚われることなく、『漫画みたい』『アニメみたい』という形容をネガティブなものとして捉えることなく、こういう小…

「アカイロ/ロマンス 少女の鞘、少女の刃」

「私、人間が好きだよ」 「でも、大嫌い。人間なんて大っ嫌い。私はみんなに好かれたくて頑張ってるのに。明るく振る舞ってみんなを笑顔にさせたいって思って無理してるのに……私が違うってわかった途端、掌を返して拒絶するんだ。ねえ、どうして駄目なの?あ…

「藤井寺さんと平野くん 熱海のこと」

「うん。奇跡。野球場に転がっている平凡な奇跡たちのひとつ、でこそあれ、奇跡は奇跡。もう、彼のくたびれた足は一塁への全力疾走ではなんの奇跡も起こしてはくれない。そんなことは誰よりも彼自身が一番わかっている。"打ったら走る"野球の基本さえ満足に…

「とある魔術の禁書目録(インデックス)16」

「彼らを『弱い』と決めつけ、その実力を信じられなかった自分が。心のどこかで彼らを見下し、背中を預けられなかった自分が。そうしてすぐ近くにあるはずの力を放置し、未熟な腕にも拘らずたった一人で戦い続け、敵に大きな隙を見せてしまったこの自分が!…

「円環少女(8)裏切りの天秤」

「鴉木さん、なんか今日は、変だよね」 「……そう?」 「鴉木さんって、もっと、あとさき考えな……いや、思い切りよかったよ。らしくないって言うか……もっと、ハダカになってぶつかっていいんじゃないかな」 「……………私、ひょっとして『ハダカ』って言った?」 …

「リバース・ブラッド2」

「甘いもの、好きなんだ?」 「甘いもの……?そんな言葉でひと括りにしないでほしいわね。バウムクーヘンは神聖な食べ物なのよ」 「不可侵、なんだ……」 「完璧な円形に保たれた形状と、幾重にも幾重にも緻密に重なった生地の層。もはやデザートといった域を超…

「黒水村」

「見てぇ、地獄って素敵よね。立花さんもあの本読んで思わなかった?極楽なんかよりも何百倍も楽しそう。何百年をかけても、私は必ずこの村の地獄の釜の蓋を開いてみせる。そして死者をこの世に歩かせるわ。立花さん、ゾンビ映画好き?先生ね、すっごく大好…

「よくわかる現代魔法1 new edition」

「こんなとこで死ぬのはスペランカーだけだと思われ」 あらすじ自分を変えたい!ドジでお子さま体型のこよみは、自分を「劇的に」変えるためあろうことか魔法を学ぶことにした。 と、いうのも一週間ほど前、押入れを整理した時に不可思議な広告を発掘したか…

「“文学少女”と神に臨む作家 」

「……遠子先輩は、最後まで食べてくれましたよね」 「ぼくが書いたものを全部、残さずに、いつも食べてくれましたよね」 あらすじ3年生の卒業も間近に迫ってきた2月のこと。ひょんなことから、ななせが次の日曜に心葉の家に遊びにくることになった。それだけ…

「龍盤七朝 DRAGONBUSTER 01」

「お主はすごいのだ!世の男どもをすべて合わせてもお主には及ばん!妾は来る日も来る日もお主のことを考えて剣を振っているというのに、お主にそんな平気な顔をされたらこれ以上どうすればいいのだ!」 あらすじ虐げられる民"言愚(ゴング)"の青い目を持つ涼…

「くろかの」

「闇暗、俺に何か隠してないか?」 「べ、別に何も隠してませんよ……?」 「なんでそんなに余裕が無いんだ。不必要なまでに『フフフ……』っていつも余裕の笑いをしてるのに」 「『フフフ』」 「いや無理に笑わなくていい、よけいに怪しい」 「それから、なんで…

「マリア様がみてる マーガレットにリボン」

うまく言えないけれど、私は、私がいなくなってからの志摩子の時間を愛しているのだ。 今現在の彼女の楽しい思い出の中に、過去の「お姉さま」はいらない。 あらすじ下級生へのバレンタインデーのお返しを遊園地のクッキーとキャンディに決めた祐巳、由乃、…

「嘘つきは妹にしておく」

「終わりが近づくと、悲しくなるの。また、幸せな夢が終わってしまう。幕がおりたら、また私は、ひとりぼっちのどこでもない世界へ帰らなきゃいけない。舞台が終わると、夜か夕暮れで、劇場を出ると、涙が出るの。どうして、終わっちゃうんだろう。終わるく…

「銃姫9」

「 人 形 ――じゃ ――ない 」 「私は、生きているの。ずっとずっと、生き続けているの。彼に出会ってからは、熱を感じたわ。指先に、血潮が巡るのを確かに感じたわ!」 あらすじチャンドラースの策略でスラファト軍をあと一歩の所まで追い詰めた流星軍。だが、…

「樹海人魚2」

「あたし、雪むすめの気持ちなんて、やっぱりわからないよ」 でも、と菜々の声が小さくなる。 「溶けてしまってもいいと思う温もりとか、あるみたい……」 「そんなのない」 「あるよ。この胸の内で、ずっと、消えることなく灯り続けている。あたしには消すこ…

「ほうかご百物語」

「昨夜、会ってませんか、美術室で。――で、その時、僕と何か約束しませんでしたか」 「……、イタチだよ。良かった、忘れられたかと思った」 「ってそんなことより!」 「な、何?」 「あ、ごめん。今のは自分に突っ込んだだけだから。それより、いったい何で…

「さよならピアノソナタ2」

「同志相原が、きみのことを馬鹿だ鈍感だといつも言っているけれど」 「ほんとにきみは不思議な男だね。鋭いのだか鈍いのだか、わからない。しらばっくれているわけじゃないんだよね?」 「えっと、ごめんなさい、なにを――」 「ポール・マッカートニーはベー…

「メグとセロンI 三三〇五年の夏休み」

「ところで――、ソフィア君」 「なんですか、部長」 「新聞部について、新聞について、やけに詳しかったね」 「え?……ええ、まあ。それが何か?」 「いや――。別にいいんだけど……、助かったけど……。ひょっとして……。いや……」 「なんですか部長。言いたいことが…

「リセット・ワールド 僕たちだけの戦争」

「確かに……おっしゃるとおりです……でも、我々大人が死に絶えた後の世界で生きてゆく子供たちに、将来の希望なんて残っているのでしょうか?確かに、生産された品物があるうちはそれを消費することで生きていけるかもしれません。でも、その品物を使い切って…

「デュラララ!!×4」

――私は怪物、私は人間。 ――どちらでも構わない。どちらでも構わない。 ――人生は選べない。始まりも、結末すらも選べない。 ――生き方を選ぼう。私はただ、生き方を選ぼう。 ――今朝の運び屋さんにしてもらった事は―― ――私にとっては、全財産以上の価値がある。…

「藤堂家はカミガカリ」

「走りたい」 「走りたい走りたい走りたい走りたい。……これで、いいですか?」 「もし生まれた時からこうだったなら、こんな思いはしてなかったかもしれません。でも、私は知ってるんです。自分の足で歩く感覚を。地面を蹴る感触を。だから余計に……願っちゃ…

「ライトノベルの楽しい書き方」

どうして、わざわざあんな「現実」みたいなイヤな物語を喜ぶ人が大勢いるのか、理解できずに、理解できないから見下して、それで安心しようとしていた。 どちらにも耽溺していない八雲から見れば、自分もあの生徒たちも、同じだ。 「私は、愚かだった」 あら…

「under 異界ノスタルジア」

「……あんたは以前、俺に力がないと言った。でも、今、こうして力を手に入れた。次は何が足りない?異界使いになるのには不幸が必要なのか?確かに俺はあんたたちとは違う、他に選ぶ道もあるし帰る家もあるさ。でも俺は自分でここを選んだんだ。守りたいもの…

「クダンの話をしましょうか2」

「ねえ、香奈…あなたが忘れてしまう前に、お礼と愚痴を言わせて」 「えっ、なに?」 「あなたが忘れても、私はずっと憶えているから。あなたのことを憶えているから」 「それが……どうしたの?」 「あなたが親切に仕事を教えてくれたこと、忘れないから。おか…

「魔女ルミカの赤い糸2 緋色の花嫁」

「あぁ……セーラー服着て見られるって、こんなに気持ちいいんだなぁ……」 あらすじ魔女の力を失っても、留美華はあいかわらず琴也のもとへ押しかけてくる。琴也のことが気になる由奈もまた、留美華の監視を理由に琴也につきまとう。 夏休みのある日、同じクラ…